コロコロをかけた。掃除機もかけた。それでも、シートを撫でると毛が出てくる。
光の当たり方によっては、まだびっしり付いているように見える。降りたあと、服に毛が付いている。
この記事は、そういう状態の方に向けて書いています。
先に、2つのことを書きます。
1. 毛が取れないのは、道具が悪いのではなく、毛質とシートの組み合わせが原因です。同じコロコロでも、犬種によって取れる量がまったく違います。
2. 毛を全部取っても、臭いは消えません。臭いの原因は毛ではないからです。
この2つを分けて説明します。
まず、シートで何が起きているのか
これは、実際に犬を乗せている車のシートです。

毛が、シートの上に「載って」いないことが分かると思います。
織り目の隙間に入り込み、繊維に絡み、一部は刺さっています。この状態の毛は、上から粘着テープを当てても持ち上がりません。接着する面が、そもそも表面に出ていないからです。
車のシートは、毛が入りやすい構造です
車のシート生地は、耐久性を優先した織りになっています。家庭のソファより目が詰まっていて、表面が硬い。そのぶん、繊維の間に一度入ったものは出にくくなります。
さらに、人が座ることで圧力がかかります。乗り降りのたびに毛は押し込まれ、奥へ入っていきます。
「乗せた直後より、しばらく経ってからのほうが取りにくい」のはこのためです。
静電気が、さらに保持します
乾燥した季節、走行中の摩擦、化学繊維のシート。条件が揃うと、毛は静電気で貼り付きます。
冬に毛が取りにくくなるという体感は、実際に起きていることと一致します。
毛質によって、難易度がまったく違います
ここが、この記事のいちばん重要な部分です。
「コロコロで取れる」と書いている情報と、「まったく取れない」というご自身の経験が食い違うのは、犬種が違うからです。
短毛・硬い毛(もっとも取りにくい)
柴犬、フレンチブルドッグ、ビーグル、ダックスフンド(スムース)、パグ、ラブラドールなど。
これらの毛は短く、硬く、まっすぐで、先が細いという特徴があります。針のような形状だと考えてください。
この毛は、織り目に「刺さります」。
刺さった毛は、上から引き上げても抜けません。横方向に動かして、繊維から掻き出す必要があります。粘着テープが効かないのは、そもそも表面に出ている部分が短すぎて、テープが掴めないからです。
「うちはコロコロがまったく効かない」という方は、たいていこのタイプです。
長毛・柔らかい毛
ゴールデンレトリバー、シェルティ、チワワ(ロング)、マルチーズなど。
長い毛は絡まりますが、刺さりにくいという性質があります。表面に留まる割合が高いので、粘着テープでもある程度は取れます。
ただし、絡まった毛は塊になりやすく、シートの縫い目やレールの隙間に溜まります。
ダブルコート(換毛期が大変)
柴犬、コーギー、ポメラニアン、シベリアンハスキー、ジャーマンシェパードなど。
上毛と下毛の二層構造で、季節の変わり目に下毛が大量に抜けます。
換毛期には、普段の何倍もの毛が出ます。この時期だけ「急に取れなくなった」と感じるのは、量の問題です。
そして下毛は細くて短く、綿のように絡むので、織り目の奥に溜まります。
猫の毛
細く、軽く、量が多いという特徴があります。
空気中を漂って車内全体に広がるため、シートだけでなく、天井やダッシュボードにも付きます。そしてエアコンに吸い込まれやすいという性質もあります。
軽いぶん静電気の影響を受けやすく、貼り付いたものは掃除機の吸引だけでは離れません。
自分の犬がどれかで、次の章の道具が変わります
毛質が分かれば、有効な方法が決まります。次の章を見てください。
道具ごとに、効くもの効かないもの
すべての道具が、すべての毛に効くわけではありません。
| 道具 | 短毛・硬毛 | 長毛 | 換毛期の下毛 |
|---|---|---|---|
| 粘着テープ(コロコロ) | ほぼ効かない | ある程度効く | 表面のみ |
| ガムテープ | 少し効く | 効く | 表面のみ |
| 掃除機(そのまま) | ほぼ効かない | 少し効く | 少し効く |
| ラバーブラシ・ゴム手袋 | 効く | 効く | 効く |
| スクレーパー・硬いブラシ | 効く | 効く | 効く |
| 水で湿らせる | 効く | 効く | 効く |
| 静電気防止スプレー | 補助 | 補助 | 補助 |
粘着テープ(コロコロ)
表面に載っている毛には効きます。
そしてそれ以外には効きません。刺さった毛、織り目に入った毛は取れません。
「かけた直後はきれいに見えるのに、座るとまた出てくる」というのは、表面の分だけ取れて、中の分が残っている状態です。
最後の仕上げに使う道具だと考えてください。最初に使うと、表面の毛だけ取って満足してしまいます。
掃除機だけでは足りません
吸引力の問題ではありません。
刺さった毛は、繊維に引っかかって固定されているので、吸っても動きません。先に「浮かせる」工程が要ります。
浮かせてから吸えば、掃除機は非常に有効です。順序の問題です。
ラバーブラシ・ゴム手袋(いちばん効きます)
道具として、最も費用対効果が高い方法です。
ゴムの表面が繊維を軽く引っかけて、刺さった毛を掻き出します。同時に静電気で毛を引き寄せます。
普通のゴム手袋(食器洗い用)でも同じことができます。手にはめて、シートを一定方向に撫でるだけです。
乾いた状態で使ってください。濡れていると滑って引っかかりません。
少し湿らせる方法
ゴム手袋やスポンジを軽く湿らせて撫でると、毛が集まって塊になります。
塊になれば、掴んで捨てられます。特に大量の毛には有効です。
ただし濡らしすぎないでください。シートに水分が入ると、そこにまた毛が貼り付き、乾くまで作業できなくなります。「湿らせる」であって「濡らす」ではありません。
スクレーパー・硬めのブラシ
刺さった毛を掻き出す道具です。
ペット用品店で「ペット用毛取りブラシ」として売られているものが該当します。金属製のものは生地を傷める可能性があるので、目立たない場所で試してから使ってください。
静電気対策
冬場や乾燥時は、静電気で毛が離れません。
静電気防止スプレーを軽く吹いておくと、作業が楽になります。衣類用のもので構いません。
ただしこれ自体が毛を取るわけではありません。他の方法を助ける位置づけです。
効率のよい順序
道具を持ち替える順番で、取れる量が変わります。
1. 座席を動かして、隙間を出す
シートを前後にスライドさせ、背もたれを倒します。
普段隠れている部分に、毛が溜まっています。先に空間を作ってから始めてください。
2. ラバーブラシ(またはゴム手袋)で掻き出す
一定方向に、繰り返し撫でます。
往復させず、同じ方向へ動かすほうが毛が集まります。掻き出した毛は、シートの上に浮いた状態になります。
この工程がいちばん時間がかかります。そして、いちばん結果を左右します。
手が疲れる作業なので、面積を区切って進めてください。座面を4分割する程度に区切り、1区画ずつ終わらせるほうが、全体をなんとなく撫でるより確実に取れます。
3. 浮いた毛を掃除機で吸う
浮かせた後なら、掃除機は効きます。
ノズルは細いものを使い、隙間、縫い目、レールの下を重点的に。
4. 隙間の毛を掻き出す
シートの縫い目、座面と背もたれの境目、シートレール。ここに塊で溜まっています。
細いブラシ、竹串、使い古しの歯ブラシなどで掻き出してから吸います。
補足: エアコンを止めてから作業する
送風が出ていると、掻き出した毛が舞います。
そして舞った毛は、エアコンの吸気口に吸い込まれます。せっかく取った毛を、自分で内部へ入れることになります。
エンジンを切って、静かな状態で作業してください。窓は開けて構いませんが、風の強い日は閉めたほうが早く終わります。
5. 最後に粘着テープで仕上げる
表面に残った分を取ります。
この順序であれば、コロコロは「仕上げ」として機能します。
6. フロアマットは外して叩く
マットは外して、乾いた状態で叩いてください。
毛と一緒に砂も落ちます。そのあと掃除機をかけます。

カーペットは織りが深いので、シートより厄介です。マットの下まで入り込んでいることがあります。
毛が溜まりやすい場所には、順番があります
シートの座面ばかり見ていると、いつまでも減りません。溜まる場所は決まっています。
1. 座面と背もたれの境目
掻き出した毛が、最終的に落ちる場所でもあります。
隙間に指を入れると、フェルトのように固まった毛が出てくることがあります。細いノズルか、竹串のようなもので掻き出してください。
2. シートレールと、シートの下
掃除機のノズルが入らない場所です。
シートを最大まで前後にスライドさせると、普段隠れている範囲が出てきます。ここは、毛と砂が混ざって溜まっています。
3. シートベルトの根元、バックル周り
くぼんでいて、毛が集まります。
そして普段は見ません。べたつきや黒ずみと一緒に、毛が固まっていることがあります。
4. フロアマットの下
マットを外すと、その下にも毛が入っています。
マットの縁から入り込んだ分は、外さないと見えません。マットを洗うときは、必ず下も確認してください。
5. 荷室・ラゲッジ
荷室に乗せている場合、ここが本体です。
内張りの隙間、タイヤハウスの脇、床下収納のフタの周り。平らではない場所すべてに溜まります。
6. エアコンの吹き出し口とフィルター
軽い毛は、空気と一緒に移動します。
吹き出し口のルーバー(羽根)に絡んでいることがあります。細いブラシで掻き出してください。そして、その奥のフィルターにも溜まっています。
7. 天井
猫や、車内で動き回る犬では、天井にも付きます。
見上げないと分かりません。明るい場所で、一度確認してください。
季節によって、状況が変わります
同じ犬でも、時期によって落ちる量と臭いの出方が変わります。
春と秋(換毛期)
ダブルコートの犬種では、下毛が大量に抜けます。
普段の何倍も落ちるので、この時期だけ「急に取れなくなった」と感じます。量の問題なので、頻度を上げるしかありません。
乗せる前のブラッシングが、いちばん効く時期です。
夏
臭いがもっとも強く出ます。
気温が上がると、蓄積した皮脂は臭いを出しやすくなります。そしてエアコンを使うので、内部の湿った面に汚れが定着しやすくなります。
犬も呼吸が荒くなり、唾液が飛ぶ量が増えます。窓や内張りに付いた跡は、この時期に増えます。
梅雨・雨の多い時期
濡れた被毛のまま乗せると、臭いが移りやすくなります。
そして車内が乾かないので、移った分がそのまま留まります。タオルで拭いてから乗せる、という一手間が、この時期はとくに効きます。
冬
静電気で、毛が離れにくくなります。
「冬になってから取りにくい」という体感は、実際に起きていることです。静電気防止スプレーを軽く使うと、作業が楽になります。
一方で、臭いは弱く感じます。気温が低いためで、消えたわけではありません。春になると戻ってきます。
毛を取っても、臭いは消えません
ここからが後半です。
毛を完璧に取り除いた車でも、けもの臭は残ります。理由は単純で、臭いの原因が毛ではないからです。
臭いの正体は、皮脂です
犬や猫の体からは、皮脂が出ています。これが被毛を保護しているのですが、シートに触れれば、そこに移ります。
そして皮脂は油分なので、繊維に染み込み、時間が経つと酸化して臭いを出します。
毛は目に見えます。皮脂は見えません。だから、毛を取ると「きれいになった」と感じますが、臭いの原因は残ったままです。
唾液・肉球・呼気も加わります
- 唾液。舐める、くわえる、よだれ。特に夏場は量が増えます
- 肉球。汗腺があり、独特の臭いがあります。歩いた場所に移ります
- 呼気。閉め切った車内では、それだけで空気がこもります
- 散歩後の体。濡れた被毛、泥、外の匂いを持ち込みます
これらは全部、拭き取りでは取れない場所に入ります。
エアコンにも入っています
「エアコンをつけると獣の臭いがする」という場合、内部に入っています。
車内の空気は、エアコンに吸い込まれます。軽い毛はフィルターに溜まり、皮脂は内部の湿った面に付着します。
エアコン内部は冷房時に結露するので、濡れた面に油分が付けば、そこに汚れが定着します。
→ エバポレーター洗浄後も臭いが残る原因|3つの洗浄方式の違い
人の鼻では、量が分かりません
皮脂は、少量でも臭います。
毛のように「たくさん付いている」という見え方をしないので、どれだけ蓄積しているかが判断できません。
目安になるのは、拭いたときに布が汚れるかどうかです。シートの表面、ドアの内張り、窓ガラスを、薄めた中性洗剤で拭いてみてください。布が茶色や灰色になるなら、それが移っていた分です。
「思ったより汚れた」と感じることが多い場所です。
濡れると強くなります
雨の日、散歩の後、シャンプー前。
水分を含むと、臭いは強く出ます。「雨の日だけ臭う」という場合、蓄積した皮脂が湿気で出てきている状態です。
自分でできる、臭いへの対処
1. 換気する
まず、締め切った状態を作らないことです。
晴れた日に、全部のドアを開けて30分。温度を上げてから開けると、留まっていた成分が出てきやすくなります。
2. 触れる面を拭く
薄めた中性洗剤を含ませた布で、犬が触れる場所を拭きます。
シートの表面、ドアの内張り、窓ガラス(鼻の跡)、荷室の壁。布が汚れるようなら、皮脂が取れています。
窓ガラスの内側は、効果が分かりやすい場所です。鼻を押し付けた跡が残っていることがあります。
3. エアコンフィルターを交換する
毛と皮脂が溜まっています。
多くの車では、助手席のグローブボックスを外すとアクセスできます。工具なしで届く車種も多く、交換用のフィルターも数千円です。
ペットを乗せる車では、交換の頻度を上げる価値があります。
4. 布の部分を洗う(洗えるものだけ)
フロアマット、シートカバー、ブランケット。外して洗えるものは洗ってください。
シート本体は、洗うと乾かすのが難しいので、無理に濡らさないでください。
5. 消臭スプレーは、使うなら成分を確認する
ペットが直接触れ、舐める可能性がある場所です。
そして、臭いの元を取り除くものではありません。覆っているだけなので、数日で戻ります。
それでも臭いが残るとき
換気した。拭いた。フィルターも替えた。それでも臭う。
その場合、表面に届く範囲では取れない場所に、皮脂が入っています。
- シートのウレタン内部。染み込んだ油分は、上から拭いても出てきません
- フロアカーペットとその下。外して洗えない部分です
- エアコンユニットの内部。フィルターより奥です
- 天井。猫や、車内で動き回る犬では、ここにも付きます
やったことは無駄になっていません。「表面の分は取れた。それでも残る」という情報が得られました。
粗相があった場合は、別の問題です
尿は、皮脂とは別の対処が必要です。
尿に含まれる成分は、乾いた後も繊維に残り、湿気を含むたびに臭いを出します。そして内部まで浸透しています。
時間が経つほど取りにくくなるので、心当たりがあれば早めに切り分けてください。
素材によって、毛の取りやすさが違います
シートの素材でも、難易度が変わります。自分の車がどれかを確認してください。
布(ファブリック)シート
もっとも毛が入り込む素材です。
織り目があるぶん、刺さり、絡み、静電気でも保持されます。ここまで書いてきた方法が、そのまま当てはまります。
起毛したタイプ(モケット調)は、さらに難易度が上がります。毛足の間に入った毛は、ラバーブラシでも一度では出てきません。
本革シート
表面に織り目がないので、毛は載っているだけです。
拭けば取れます。この点では、圧倒的に楽な素材です。
ただし注意点があります。
- 縫い目とシワには入ります。平らな面は楽でも、そこは掻き出す必要があります
- 爪で傷が付きます。毛より、こちらのほうが問題になることがあります
- 皮脂は革にも染みます。革は油分を吸うので、臭いは残ります
「革だから臭わない」ということはありません。
合皮(フェイクレザー)
本革と同じく、表面の毛は拭けば取れます。
爪による傷は本革より付きやすく、一度傷が付くと、そこに毛と汚れが入り込みます。
アルカンターラ・スエード調
もっとも取りにくい素材です。
毛足が短く密集しているため、そこに毛が入ると、掻き出すのが難しくなります。そして強く擦ると毛足が寝て、質感が変わります。
ラバーブラシを強く当てないでください。心配であれば、自分で処理せず相談することをおすすめします。
カーペット・フロアマット
シートより織りが深く、毛が奥まで入ります。
マットは外せるので、外して乾いた状態で叩くのが最初の工程です。それから掻き出して吸います。
その下のフロアカーペットは外せません。マットを外して確認してください。
→ 車のフロアマットのカビ臭の原因|洗い方と、消えないときに見る場所
業者に相談するときに、伝えること
1. 犬種(または猫種)と、毛の長さ。毛質で作業の手間が変わります。換毛期かどうかも伝えてください。
2. 何頭乗せているか、どのくらいの頻度か。蓄積の量が変わります。
3. どこに乗せているか。後席か、荷室か、膝の上か。ケージに入れているかどうかも重要です。
4. 粗相や嘔吐があったか、いつか。あれば必ず伝えてください。毛の問題とは別の作業になります。
5. 毛と臭い、どちらが気になるか。両方であれば、そう伝えてください。優先順位で作業の組み立てが変わります。
そして、作業の範囲を確認してください。
- 毛の除去は、どこまでやるのか(シートだけか、隙間や天井も含むか)
- シートは表面だけか、洗って吸い出すのか
- エアコン内部は含まれるか
毛の除去は時間のかかる作業なので、範囲によって内容が変わります。

次に備えて、できること
乗せるのをやめる、という選択肢はないと思います。受け止める側を用意します。
専用のカバーを敷く
もっとも効果が確実です。
ペット用のシートカバー、ハンモック型のカバー、防水シート。毛と皮脂を受け止めてしまえば、洗うのはカバーだけで済みます。
素材は、毛が刺さりにくいものを選んでください。ツルツルした表面のほうが、毛は取りやすくなります。起毛した布のカバーは、シートと同じ問題が起きます。
乗せる前にブラッシングする
車の外で、抜ける分を抜いておく。
換毛期は特に効きます。乗る直前に5分ブラッシングするだけで、車内に落ちる量が変わります。
乗せる場所を決める
車内を自由に動かせると、全体に付きます。
ケージ、キャリー、ドライブボックス、後席のみに限定する。範囲を決めれば、掃除する範囲も決まります。
濡れた状態で乗せない
散歩の後、雨の日、シャンプーの後。
濡れた被毛は、臭いも汚れも移しやすい状態です。タオルで拭いてから乗せるだけで、蓄積の速度が変わります。
荷室に乗せるなら、専用マットを敷く
荷室は、内張りの隙間が多く、毛が入り込みやすい場所です。
荷室全体を覆うタイプのマットを敷いておけば、外して洗うだけで済みます。側面まで立ち上がる形状のものを選ぶと、隙間への侵入を大きく減らせます。
滑り止めがあるものを選んでください。走行中にずれると、その隙間から入ります。
窓を全開にしない
顔を出させると、風で毛が舞い上がります。
そして舞った毛は車内全体に広がり、エアコンにも吸い込まれます。気持ちよさそうにしているので止めにくいのですが、掃除の手間としては確実に増えます。
安全面でも、飛来物や飛び出しの危険があります。開けるなら、顔が出ない程度に留めてください。
こまめにやる
毛は、溜まるほど取りにくくなります。
乗せるたびに5分、ラバーブラシで撫でておく。これが、まとめて2時間かけるより楽です。
よくある質問
Q. コロコロが効かないのですが、道具が悪いのでしょうか。
道具ではなく、毛質との相性です。
短くて硬い毛は織り目に刺さるので、上から持ち上げる方式の道具では取れません。ラバーブラシやゴム手袋で、横方向に掻き出してください。
Q. 掃除機の吸引力が足りないのでしょうか。
吸引力の問題ではありません。
刺さった毛は繊維に固定されているので、吸っても動きません。先に浮かせる工程を入れてください。浮かせた後なら、家庭用の掃除機で十分です。
Q. 毛を全部取れば、臭いも消えますか。
消えません。臭いの原因は毛ではなく、皮脂・唾液・肉球からの分泌物です。これらは目に見えず、繊維の内部に入っています。
毛の除去と、臭いの除去は、別の作業だと考えてください。
Q. 換毛期だけ、急に取れなくなります。
量が増えているためです。
ダブルコートの犬種では、季節の変わり目に下毛が大量に抜けます。細くて短い下毛は、織り目の奥に入りやすいという性質もあります。
この時期は、乗せる前のブラッシングがいちばん効きます。
Q. 猫の毛のほうが取りにくい気がします。
細くて軽いぶん、静電気の影響を受けやすくなります。
そして空気中を漂うため、シート以外の場所にも広がります。天井やダッシュボードも確認してください。
Q. 料金はどのくらいですか。
クルピカ24の車内全体清掃は、軽自動車 25,000円 / 普通車 30,000円 / 大型車 35,000円(いずれも税込)です。大型車にはミニバン、大型SUV、ワンボックスが含まれます。
ペットの毛は、量と毛質によって作業時間が変わります。臭いが強い場合は、オゾン消臭 12,000円(税込)を清掃のオプションとして併用することがあります。
必要な作業は状態によって変わります。状況をお知らせいただければ、目安をお伝えします。
Q. オゾン消臭だけ頼めますか。
単体ではお受けしていません。車内清掃のオプションとしてのご提供です。
皮脂という汚れが残ったまま空間処理をしても、臭いは戻りやすくなります。汚れを落としたうえで、残ったものに対して行う順序でなければ、効果が続きません。
Q. 作業のあいだ、車は預けることになりますか。
クルピカ24は出張型です。ご自宅や職場の駐車場など、作業できる環境があればその場で対応します。車を持ち込んでいただく必要はありません。
作業に必要なスペースや設備の条件は場所によって異なるため、駐車場の状況をお知らせいただければ、対応できるかを事前にお伝えします。
Q. 自分では臭いを感じないのですが、人には分かるようです。
自分の鼻は、その車の匂いに慣れます。
毎日乗っていれば、車内の匂いは「自分の車の匂い」として処理され、意識に上がってきません。ペットを飼っている方は、自宅の匂いにも慣れているので、なおさら気づきにくくなります。
判定するには、条件を作ってください。
- 別の車に1時間ほど乗ってから、自分の車に戻る
- 一晩締め切った翌朝、ドアを開けて最初の3秒で嗅ぐ
- 家族以外の人に「エアコンをつけたとき、どんな匂いがする?」と具体的に聞く
「臭い?」と聞くと、多くの人は気を遣って否定します。聞き方を変えてください。
Q. 車を売るときに、ペットを乗せていたことは分かりますか。
査定では、臭いと毛が確認されるのが一般的です。
シートの隙間、エアコンの吹き出し口、天井。普段見ない場所に残っていれば、そこで分かります。
売却前に清掃するかどうかは、査定額との兼ね合いです。先に査定を受けて、指摘された場合に検討するという順序でも構いません。
Q. ペット可の車を中古で買ったら、前の犬の毛が出てきます。
納車前の清掃では、内部まで届いていないことがあります。
シートの隙間、レールの下、エアコン内部。表面の毛は取れていても、入り込んだ分は残ります。
中古車の臭い全般については、別の記事で書いています。
→ 中古車のエアコン臭・カビ臭の原因|保証で直るか、自分でできる対処
Q. ペットが車に乗ると落ち着きません。臭いと関係ありますか。
車内の環境が影響している可能性はあります。
犬や猫の嗅覚は人よりはるかに鋭く、人が気づかない匂いにも反応します。芳香剤や消臭スプレーの匂いが強い場合、それ自体が負担になっていることも考えられます。
まず、何も足さない状態にしてみてください。
相談先
毛は取った。拭いた。フィルターも替えた。それでも臭う。その場合、皮脂は表面ではなく内部にあります。
クルピカ24は、出張型の車内清掃の受付・手配を行っています。ご相談の内容と地域に応じて、対応できる提携先・協力先をご案内します。
毛の除去と、臭いの除去は別の作業です。どちらが必要か、あるいは両方か。どこにどれだけ残っているかで、必要な範囲が変わります。
お知らせいただきたいのは、次の5つです。
- 車種と年式
- お住まいの地域
- 犬種・猫種と毛の長さ(換毛期かどうかも)
- 乗せている場所と頻度
- 粗相や嘔吐があったか、いつか