夜、対向車のライトが滲んで見える。
雨の日、ワイパーを動かしても前が見づらい。外側ではなく、内側が白くぼやけている。
拭いてみると、確かにきれいになる。でも、1〜2週間もすると、また同じ状態に戻る。
この記事は、その繰り返しになっている方に向けて書いています。
先に結論を書きます。
内側が白くぼやけるのは、油膜です。そしてその油膜を出しているものが、車内にあります。
拭くのは、出てきたものを取る作業です。出している側をそのままにしていれば、また同じだけ出てきます。
だから戻ります。
この記事では、まず見分け方を書きます。そのうえで、何が油膜を出しているのか、それをどう減らすのかを説明します。
拭き方だけを知りたい方は、第5章から読んでください。
1. まず、どの汚れかを見分ける
内側の見えづらさには、いくつか種類があります。対処が違うので、先に分けてください。
油膜
指で触ると、わずかにぬめりを感じます。
特徴
- 白く、全体的にぼやけている
- 夜間、対向車のライトが放射状に滲む
- 拭くと一度はきれいになる
- 数週間で戻る
この記事の主題は、これです。
曇り(結露)
触ると水滴が付きます。
特徴
- 乗り込んだ直後、雨の日、寒い日に出る
- エアコンのデフロスターで消える
- 消えたあと、ガラスは透明
これは汚れではありません。空気中の水分がガラスに付いているだけです。
ただし、油膜があると曇りやすくなります。表面がざらついていると、水滴が付く足がかりが増えるためです。
「最近やたら曇る」と感じるなら、油膜が溜まっている可能性があります。
ヤニ
茶色っぽく、べたつきます。
特徴
- 色が付いている(白ではなく黄色〜茶)
- 拭いたクロスに色が移る
- 喫煙する車、または前のオーナーが喫煙していた車
油膜より落ちにくく、範囲も広くなります。
タバコの臭いも一緒に気になっている場合は、こちらに詳しく書いてあります。ヤニがどこに溜まるのか、なぜ天井が先に汚れるのかが分かります。
→ 車のエアコンのタバコ臭の消し方|段階別の手順と、消えない理由
ホコリ
乾いた粉状で、指でなぞると線が引けます。
特徴
- 乾いている
- 拭けばすぐ落ちる
- 戻るまでに時間がかかる
これは単純に拭けば済みます。
見分けがつかないとき
乾いたクロスで、一部分だけ強めに拭いてみてください。
- すぐ透明になり、クロスに何も付かない … ホコリ
- 拭いた場所だけ透明になるが、クロスがうっすら汚れる … 油膜
- クロスに茶色が移る … ヤニ
- 拭いてもすぐ白く戻る … 結露(曇り)
2. 油膜が「戻ってくる」理由
拭き方が悪いから戻るのではありません。
出している側が、車内にあります
油膜の元は、車内で発生しています。
主なものは次のとおりです。
| 発生源 | 何が出ているか |
|---|---|
| 内装のプラスチック・ビニール | 素材に含まれる成分が、温度が上がると揮発する |
| ダッシュボードの艶出し剤 | 塗った成分が揮発する(第8章) |
| タバコの煙 | ヤニと油分 |
| 手や顔の皮脂 | 触れた場所から。エアコンの吹き出し口を触った手など |
| 呼気 | 水分と、わずかな有機物 |
| 食べ物の湯気・油 | 車内で食事をしたとき |
| 芳香剤・消臭剤 | 油性のものは、揮発した成分がガラスに付く |
これらが車内の空気に混ざって、循環しています。
なぜガラスに集まるのか
ガラスが、車内でいちばん冷えやすいからです。
外気に接している面積が大きく、素材としても熱が逃げやすい。だから、揮発した成分が冷たいガラス面で冷やされて、そこに付きます。
冷えたコップの表面に水滴が付くのと同じ理屈です。
そしてフロントガラスは寝ています。角度が水平に近いぶん、面積が大きく、上向きに開いています。車内から上がってくるものを、いちばん受け止める位置にあります。
だから、フロントガラスの内側がいちばん先に、いちばん強く曇ります。
夏に進みやすい
温度が上がるほど、揮発は増えます。
真夏の炎天下に停めた車内は、かなりの温度になります。そこで内装から出た成分が、走り出してエアコンで冷えたガラスに付きます。
「夏を越したら、急に見づらくなった」は、この順序で起きます。
外側より、内側のほうが溜まります
同じガラスでも、外側と内側では条件が違います。
外側には、汚れを落とす仕組みがあります。
- 雨が流します
- ワイパーが動きます
- ウォッシャー液が出ます
- 洗車のたびに洗われます
内側には、そのどれもありません。
拭かないかぎり、付いたものはそこに残り続けます。そして、上に書いたとおり、車内では毎日少しずつ何かが揮発しています。
外側は「汚れて、落ちて」を繰り返しますが、内側は「積み上がるだけ」です。
気づいたときには数か月分、数年分が溜まっています。中古車を買って「最初から見づらい」と感じるのは、前のオーナーの年数分がそのまま残っているためです。
3. いま曇っていて、前が見えないときの対処
運転中に曇ってきた場合の話です。先に書いておきます。
手で拭かないでください
とっさに手や袖で拭きたくなりますが、逆効果です。
油膜を広げることになります。そして手の皮脂が付いて、そこがさらに曇りやすくなります。
拭いた直後は見えても、すぐ元に戻ります。
エアコンの「A/C」を入れてください
これがいちばん効きます。
A/Cボタンは、冷房のスイッチだと思われがちですが、除湿のスイッチでもあります。
エアコンは空気を冷やす過程で、空気中の水分を取ります。その乾いた空気をガラスに当てると、曇りが早く消えます。
冬でもA/Cを入れてください。暖房と同時に使えます。設定温度は暖かいままで、A/Cだけ入れる。吹き出す空気は暖かく、かつ乾いた状態になります。
「冬にA/Cを入れると寒くなる」と思って切っている方が多いのですが、温度設定は別です。
デフロスター(前面ガラス)に切り替える
扇形のマークに波線が入ったボタンです。フロントガラスに向けて風を送ります。
多くの車では、デフロスターを選ぶと自動でA/Cが入り、外気導入に切り替わります。それが曇りを消すのに最も効く組み合わせだからです。
外気導入にする
内気循環のままだと、車内の湿った空気を回し続けます。
人が呼吸するだけでも、車内の湿度は上がります。乗車人数が多いほど早く曇ります。
外気導入にすると、乾いた外の空気が入ります。
窓を少し開ける
応急処置としては、これがいちばん速いことがあります。
数センチ開けるだけで、車内と外の湿度差が減ります。寒い日でも、数十秒なら我慢できます。
曇りが取れるまで、無理に走らない
見えない状態で走るより、安全な場所に停めて処置してください。
曇りは数十秒で消えます。その数十秒を惜しまないでください。
4. 拭いても、また同じだけ出てきます
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
拭く作業は、出てきたものを取り除く作業です。
出している側は、何も変わっていません。内装も、艶出し剤も、喫煙の習慣も、そのままです。
だから、同じ速さでまた溜まります。
どちらが先か
両方やる必要があります。順序としては、こうです。
1. まず、今ある油膜を落とす(第5章・第6章)
2. そのうえで、出している側を減らす(第7章・第8章)
2をやらずに1だけを繰り返すのが、いちばん報われません。
そして、2だけやっても、すでに付いている分は消えません。
頻度が変われば、成功しています
「もう二度と曇らない」にはなりません。
判断は、頻度で見てください。
- 2週間ごとに拭いていたのが、2か月に1回で済むようになった … 効いています
- 拭く間隔が変わらない … 発生源が減っていません
5. 落とし方
道具は特別なものは要りません。
用意するもの
- マイクロファイバークロス 2枚以上(濡らす用・仕上げ用)
- 水、またはぬるま湯
- 中性洗剤(落ちない場合)
窓を拭くクロスは、窓専用にしてください。内装を拭いたクロスには洗剤や油分が残っており、それがガラスに移ると筋になります。
手順
① 車を日陰に停める、または涼しい時間にやる
直射日光の下でやらないでください。拭いた水分がすぐ乾いて、跡が残ります。
② ダッシュボードにタオルを敷く
垂れた水が内装に落ちるのを防ぎます。ダッシュボードの上は、あとで拭き取ることになるので先に養生します。
③ 1枚目を水で濡らし、固く絞って拭く
横方向に、端から端まで動かします。
④ 乾いた2枚目で、すぐに拭き上げる
縦方向に動かします。
⑤ 外から見て、筋が残っていないか確認する
方向を変えるのは、拭き残しがどちら側にあるか分かるようにするためです。
- 縦の筋が残っている … 内側の拭き残し
- 横の筋が残っている … 外側の拭き残し
届きにくい場所
フロントガラスの下端、ダッシュボードとの境目が、いちばん拭きにくい場所です。
そして、そこがいちばん汚れます。揮発した成分が上がってくる位置だからです。
手が入らない場合は、クロスを定規や薄い板に巻いて差し込んでください。専用の柄付き用具も売られています。
無理な体勢で腕を伸ばすと、力が入らず拭き残します。助手席側から拭いたほうが届くこともあります。
道具の選び方は、こちらにまとめてあります。何を買えばよくて、何は買わなくていいかが分かります。
→ 車内清掃の道具の選び方|最低限の5つと、掃除機がないときの代わり
よくある失敗
| 失敗 | 何が起きているか |
|---|---|
| 水だけで拭いて、変わらない | 油分は水では落ちません。中性洗剤を薄めて使う |
| 1枚のクロスで往復した | 濡れたクロスで拭くと、油分を広げるだけになります |
| 日なたでやった | 乾く速度が速すぎて、跡が残ります |
| 新聞紙で拭いた | インクが移ることがあります |
| 内装用のクロスを使った | 洗剤や艶出し剤の成分が移って、かえって曇ります |
6. それでも落ちない場合
中性洗剤でも落ちないときは、油膜が厚く溜まっています。
油膜取り専用品を使う判断
カー用品店に、ガラス用の油膜取りがあります。研磨剤が入っているものと、化学的に分解するものがあります。
使う前に、次を確認してください。
- 内側に使ってよい製品か(外側専用のものがあります)
- ガラスコーティングをしている場合、対応しているか
- 内装に付いても大丈夫か
外側用の製品を内側に使わないでください。成分が強すぎることがあり、内装に垂れると変色します。
使うときの注意
① 換気しながら
閉め切った車内で使わないでください。
② ダッシュボードを養生してから
垂れます。タオルを敷くだけでは足りないことがあるので、新聞紙やビニールも使ってください。
③ 少量ずつ、狭い範囲で試す
いきなり全面に塗らないでください。目立たない隅で試して、問題がないことを確認してから広げます。
④ 拭き残しを作らない
成分が残ると、そこだけ白く曇ります。水拭きで丁寧に取り除いてください。
撥水剤を内側に塗らないでください
フロントガラス用の撥水剤は、外側用です。
内側に塗ると、かえって曇りやすくなることがあります。そして拭き取りにくく、ムラになります。
「曇り止め」として売られている内側用の製品とは別のものです。用途を確認してください。
7. 発生源を減らす
ここからが本題です。
効果が大きい順
① 換気する
いちばん簡単で、いちばん効きます。
車内にこもった空気には、揮発した成分が溜まっています。それを外に出すだけで、ガラスに付く量が減ります。
- 走り出す前に、窓を開けて空気を入れ替える
- 炎天下に停めていたあとは、必ず一度開ける
- エアコンは、内気循環にしっぱなしにしない
内気循環は、同じ空気を回し続ける設定です。渋滞やトンネルを抜けたら、外気導入に戻してください。
② 車内で喫煙しない
これが原因の場合、他の対策では追いつきません。
窓を開けて吸っても、煙は車内に残ります。ヤニは油分なので、ガラスに強く付きます。
③ 車内で食事をする回数を減らす
油を含む食べ物は、湯気に油分が混ざります。それがガラスに付きます。
食べたあとは換気してください。
④ ダッシュボードの艶出し剤を見直す(第8章)
⑤ 芳香剤を選び直す
油性のもの、液体タイプは、揮発した成分がガラスに付くことがあります。
芳香剤を置いてから曇りやすくなったなら、それが原因の可能性があります。一度外して、2〜3週間様子を見てください。
⑥ 手でガラスに触らない
当たり前ですが、意外とやっています。
⑦ 内装を清潔にしておく
ホコリや汚れが溜まっていると、そこからも成分が出ます。
8. ダッシュボードの艶出し剤は、ガラスを曇らせます
独立して書きます。気づいていない方が多いためです。
何が起きているか
ダッシュボードに塗る保護剤・艶出し剤には、揮発する成分が含まれているものがあります。
そして、ダッシュボードはフロントガラスのすぐ下にあります。
温度が上がると、そこから揮発した成分が上に向かい、すぐ上にあるフロントガラスに付きます。
位置関係として、これ以上ないほど近いです。
心当たりがあるか
次のどれかに当てはまるなら、疑ってください。
- 艶出し剤を使い始めてから、曇りやすくなった
- ダッシュボードの上だけ、ガラスの汚れが濃い
- 拭いても、他の場所より早く戻る
どうするか
使うのをやめる必要はありません。次のどちらかにしてください。
① 拭き取るタイプを選ぶ
塗ったあとに余分を拭き取る製品なら、揮発する量が減ります。塗りっぱなしの艶出しタイプは、残った分が揮発し続けます。
② 艶を出さない保護剤にする
つや消しタイプ、水性タイプのものがあります。
③ 塗る量を減らす
多く塗っても効果は上がりません。薄く伸ばして、余分は拭き取ってください。
判定する方法
一度、艶出し剤を使うのをやめて、1か月ほど様子を見てください。
それで曇る速さが変わったなら、原因でした。
9. 季節によって、出方が変わります
同じ「見えづらい」でも、季節で中身が違います。
冬 — 結露が主
内外の温度差がいちばん大きい季節です。
暖房で温まった車内の空気が、冷えたガラスに触れて水滴になります。乗り込んだ直後、走り出してすぐが最も曇ります。
対処は第3章です。A/Cを入れて、デフロスターを使う。
ただし、油膜があると曇る速さが変わります。「今年は去年より曇る」と感じるなら、1年分の油膜が溜まった結果かもしれません。
梅雨 — 湿度
外の空気自体が湿っているので、外気導入にしても改善しにくい季節です。
A/Cによる除湿が効きます。外気を入れつつ、エアコンで水分を取る形になります。
濡れた傘や靴を持ち込むと、車内の湿度が上がります。傘は袋に入れる、足元にタオルを敷くなどで変わります。
夏 — 油膜が進む
車内温度が上がるので、内装からの揮発が増えます。
曇りとしては出にくい季節ですが、油膜は最も溜まります。そして秋から冬にかけて「急に見づらくなった」と感じます。
夏こそ、換気を意識してください。炎天下に停めたあとは、走り出す前に窓を全開にして数十秒。それだけで、こもった成分がかなり抜けます。
秋・春 — ホコリと花粉
外から入ってくるものが増えます。
エアコンフィルターが汚れていると、それも車内の空気に混ざります。フィルターの交換時期は、こちらに書いてあります。外して汚れ具合を見る方法と、交換の手順が分かります。
→ エバポレーター洗浄を自分でやる方法|買う前に確かめる3つと手順
つまり
冬に「曇る」と感じるのは結露ですが、その速さを決めているのは夏に溜めた油膜です。
対策の時期と、困る時期がずれています。
10. 曇りが取れないときは、別の問題かもしれません
ここは、清掃の話ではなくなります。
次のような状態なら、整備の相談先へ行ってください。
甘い匂いがして、油っぽい膜が付く
冷却水(クーラント)が漏れている可能性があります。
冷却水は甘い匂いがします。それが車内に入ると、ガラスに油っぽい膜を作ります。
特徴
- 甘い匂いがする
- 拭いてもすぐ油っぽい膜が戻る
- 暖房を使うと強くなる
- 足元が濡れていることがある
この場合、拭いても解決しません。そして、放置すると車の不調につながります。
ディーラーか整備工場へ相談してください。
エアコンを使うと、足元が濡れる
エアコンの排水がうまくいっていない可能性があります。
湿気が車内にこもって、ガラスが曇りやすくなります。
これも整備の領域です。
断定はできません
上の症状があっても、必ずしもその原因とは限りません。
ただ、「拭いても油っぽい膜がすぐ戻る」「甘い匂いがする」が両方そろうなら、清掃で解決する話ではない可能性があります。確認だけでもしてもらってください。
11. 見えづらさは、安全に直結します
後回しにしないでください。
夜間
対向車のヘッドライトが、放射状に滲みます。
光が広がって見えるぶん、その周りが見えなくなります。歩行者、自転車、路肩の障害物。滲んだ光の中に入ってしまうと、判別できません。
雨の日
外側の水滴と、内側の油膜が重なります。
ワイパーで外側を拭いても、内側は変わりません。そして雨の日は暗いので、対向車のライトの影響も大きくなります。
西日
低い角度から差す光は、ガラス面で拡散します。
油膜があると、その拡散が強くなります。
つまり
「見えづらいけれど、まあ大丈夫」で済ませないでください。
拭くだけなら15分で終わります。
12. どこまでが自分の範囲か
整理します。
| 状態 | どうするか |
|---|---|
| ホコリ、軽い曇り | 拭けば済みます(第5章) |
| 油膜。拭けば取れるが、数週間で戻る | 拭いたうえで、発生源を減らす(第7章・第8章) |
| ヤニ。茶色く、べたつく | 範囲が広い。ガラスだけの問題ではありません(下記) |
| 甘い匂い、油っぽい膜がすぐ戻る | 整備の相談先へ(第9章) |
ヤニの場合は、ガラスだけでは終わりません
タバコのヤニは、ガラスだけに付いているわけではありません。
天井、シート、内装のすべてに付いています。そしてそこから出続けます。
ガラスを拭いても、車内に残っているぶんが、また上がってきます。
この場合、車内全体を洗わないと頻度が変わりません。天井にヤニが溜まる仕組みは、こちらに書いてあります。なぜ天井が先に汚れるのか、自分で洗えるのかが分かります。
→ 車の天井の掃除方法|ヤニ汚れを自分で拭ける条件と、剥がれる原因
中古車で、最初から曇っていた場合
前のオーナーの使い方が、そのまま残っています。
買った時点で油膜やヤニが厚く溜まっていると、自分で拭いても追いつかないことがあります。
中古車の臭いや汚れについては、こちらにまとめてあります。保証で対応できるのか、自分でどこまでできるのかが分かります。
→ 中古車のエアコン臭・カビ臭の原因|保証で直るか、自分でできる対処
13. クルピカ24の場合
この記事を書いているのは、出張型の車内クリーニングを行っているクルピカ24の運営会社です。
正直に書きます。ガラスの内側を拭くためだけに業者を呼ぶ必要はありません。
15分でできる作業です。
検討する価値があるのは、次の場合です。
- ヤニが車内全体に回っている(ガラスだけ拭いても戻る)
- 中古車で、前のオーナーの汚れが取れない
- 天井やシートも同時に気になっている
車内基本清掃の料金は、車種区分で決まります。軽自動車 25,000円/普通車 30,000円/大型車 35,000円(いずれも税込)です。
汚れの種類でも量でも、金額は変わりません。タバコのヤニだから高くなる、ということはしていません。
タバコ臭・ヤニのご依頼では、天井清掃(10,000円・税込)とオゾン消臭(12,000円・税込)を強くお勧めしています。ヤニは天井にいちばん溜まり、においは車内全体に染み込むためです(普通車で 30,000+10,000+12,000=52,000円が基本の形です)。
※オプションは必須ではございませんので、車内基本清掃のみでのご依頼も承っております。
出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。
全国47都道府県で対応しています。
14. よくある質問
Q. 新聞紙で拭くといい、と聞きました。
A. 昔から言われる方法ですが、インクが移ることがあります。マイクロファイバークロスのほうが確実で、安く手に入ります。新聞紙を使うなら、インクの少ない部分を選んでください。
Q. 曇り止めスプレーは効きますか?
A. 結露に対しては効きます。ただし、油膜がある状態で塗ると、ムラになったり、かえって見づらくなることがあります。先に油膜を落としてから使ってください。
Q. 拭いたあと、余計に曇るようになりました。
A. 拭き残しか、使ったものの成分が残っている可能性があります。中性洗剤を使ったなら、水拭きで丁寧に取り除いてください。内装用のクロスを使った場合は、その成分が移っています。
Q. 何日おきに拭けばいいですか?
A. 決まった間隔はありません。夜間に対向車のライトが滲むと感じたら、それが目安です。発生源を減らせば、拭く間隔は延びます(第7章)。
Q. 外側と内側、どちらが汚れていますか?
A. 拭く方向を変えると分かります(第5章の⑤)。縦の筋なら内側、横の筋なら外側です。外側は雨や排気ガス、内側は油膜。原因が違うので、対処も違います。
Q. リアガラスやサイドガラスも同じですか?
A. 同じ理由で汚れます。ただし、フロントガラスがいちばん面積が大きく、角度も寝ているので、汚れが目立ちます。リアガラスには熱線が入っているので、強くこすらないでください。断線すると曇り取りが使えなくなります。
Q. 喫煙者ですが、窓を開けて吸っています。
A. 窓を開けても、煙は車内に残ります。走行中は空気の流れがあるので多少は抜けますが、ヤニは内装に付きます。吸う場所を変えるのがいちばん効きますが、それが難しいなら、換気の回数を増やしてください。
Q. ペットを乗せていますが、関係ありますか?
A. 毛や皮脂が車内に増えるので、間接的には関係します。ただし、油膜の主な原因は内装からの揮発と喫煙です。ペットが直接の原因になることは多くありません。
Q. 業者に頼めば、二度と曇らなくなりますか?
A. なりません。発生源が車内にあるかぎり、また溜まります。業者にできるのは、いま溜まっている分を落とすことです。そのあとの頻度は、使い方で決まります。
Q. 洗車機に入れれば、内側もきれいになりますか?
A. なりません。洗車機が洗うのは外側だけです。内側の油膜は、手で拭くしかありません。ガソリンスタンドの手洗い洗車でも、内側は基本的にオプション扱いか、対象外です。
Q. ガラスコーティングをしています。内側を拭いても大丈夫ですか?
A. コーティングは通常、外側に施工します。内側は素のガラスなので、水拭きや中性洗剤で問題ありません。ただし油膜取り専用品を使う場合は、施工した店に確認してください。内側にも施工しているケースがまれにあります。
Q. 車内で加湿器を使っています。
A. 曇りやすくなります。車内は狭いので、少量でも湿度がかなり上がります。油膜とは別の問題ですが、視界には影響します。使うなら、換気とセットにしてください。
Q. サンシェードを使うと変わりますか?
A. 間接的には効きます。車内温度の上昇を抑えられるので、内装からの揮発が減ります。直接ガラスの汚れを防ぐものではありませんが、夏場は意味があります。
Q. 新車なのに曇ります。
A. 新車のほうが曇りやすいことがあります。内装の素材に含まれる成分が、新しいうちほど多く揮発するためです。いわゆる「新車のにおい」の正体でもあります。時間が経つと落ち着きます。この時期は、換気の効果が特に大きいです。
15. まとめ
フロントガラス内側の汚れについて書いてきました。整理します。
- 白くぼやけるのは油膜です
結露やホコリとは別物です。触るとぬめりがあり、夜間に対向車のライトが滲みます。
- 戻るのは、出している側が車内にあるからです
内装のプラスチック、艶出し剤、タバコ、皮脂、呼気。拭くのは、出てきたものを取る作業です。
- ガラスに集まるのは、そこがいちばん冷えるからです
そしてフロントガラスは寝ているので、車内から上がってくるものを最も受け止めます。
- 拭くのと、減らすのは別の作業です
両方やってください。片方だけでは、いつまでも同じ間隔で拭き続けることになります。
- いちばん効くのは換気です
費用がかからず、すぐできます。炎天下に停めたあとは、必ず一度窓を開けてください。
- ダッシュボードの艶出し剤を疑ってください
位置関係として、これ以上ないほど近いところにあります。塗り始めてから曇りやすくなったなら、そこです。
- 甘い匂いがするなら、清掃の話ではありません
冷却水漏れの可能性があります。整備の相談先へ。
最後にひとつ。
「もう曇らない」を目指さないでください。
目指すのは、拭く間隔が延びることです。2週間ごとだったのが2か月に1回になれば、それは成功しています。発生源をゼロにはできませんが、減らすことはできます。
自分でできる範囲を一通り知りたい方は、こちらにまとめてあります。場所ごとの道具の使い分けと、順番を間違えると二度手間になる話が分かります。
→ 車内清掃の道具の選び方|最低限の5つと、掃除機がないときの代わり
車内の臭いや汚れについて、他の症状も見たい方はこちらから探せます。