中古車を売る側の車内清掃|仕入れ直後と納車前、どちらでやるか

中古車を仕入れた。下取りで引き取った。これから売る。

その車の車内が、少し気になる。

売る側の車内清掃は、買った側とは考えることが違います。

買った人は「自分が乗る車をどうするか」を考えます。

売る側が考えるのは、いつやるかと、何台ぶんかかるかです。

この記事では、その2つを中心に整理します。

買った側の視点は、別の記事にまとめてあります。

→ 中古車のエアコン臭・カビ臭の原因|保証で直るか、自分でできる対処

1. タイミングは2つあります

仕入れ直後か、売れてから(納車前)か。

どちらにも理由があります。そして、選び方で結果が変わります。

仕入れ直後にやる

引き取ってすぐ、展示に出す前に清掃する。

納車前にやる

売れてから、引き渡す前に清掃する。

多くの店が納車前を選びます

理由は単純で、売れるかどうか分からない車に費用をかけたくないからです。

これは合理的な判断です。

ただし、それで取りこぼすものがあります。

判断の材料は3つです

どちらを選ぶかは、感覚ではなく条件で決められます。

ひとつめは、臭いの強さです。ドアを開けた瞬間に分かる車と、言われなければ気づかない車では、商談への影響がまったく違います。

ふたつめは、その車がどのくらいで売れそうかです。回転の速い車種なら、仕入れ直後にかけた費用はすぐ回収できます。長期在庫になりそうな車は、その間にまた汚れるので、二度手間になることがあります。

みっつめは、価格帯です。車両価格に対して清掃費の占める割合は、安い車ほど大きくなります。同じ3万円でも、100万円の車と30万円の車では意味が違います。

次の章から、この3つがどう効いてくるかを順に見ていきます。

2. 臭いは、写真に写りません

在庫の車は、まず写真で見られます。

写真で伝わらないものがある

傷、へこみ、シートの破れ。これらは写真に写ります。

臭いは写りません。

だから、写真の段階では問題になりません。

問題が出るのは、現車を見たときです

来店して、ドアを開けた瞬間。

この1秒で、その車への印象が決まることがあります。

商談に入る前に、決まってしまいます。

値引きの話になります

臭いに気づいたお客様は、多くの場合それを口に出しません。

「ちょっと考えます」で帰ります。

あるいは、値引きの理由として使われます。

だから「売れてから」では遅いことがある

納車前の清掃は、すでに売れた車をきれいにする作業です。

売れなかった理由が臭いだったとしても、それは分かりません。

3. 試乗で分かります

展示を見るだけなら、ドアを開けた数秒です。

試乗は違います。

密閉した空間に、10分以上います

窓を閉めて、エアコンを入れて走る。

これは、車内の臭いがいちばん出る条件です。

エアコンを入れた瞬間に出るもの

エアコン内部にカビがあると、始動の数十秒がいちばん強く臭います。

試乗の開始が、ちょうどその瞬間になります。

エアコン内部の臭いについては、別の記事で仕組みから説明しています。

→ 車のエアコンが最初だけ臭う原因|進行の4段階と自分で止める方法

暖まると出るもの

夏場は特にそうですが、車内の温度が上がると臭いが強くなります。

展示場に停まっていた車は、乗り込んだ時点で高温になっています。

試乗は、いちばん条件が悪い状態で行われます。

4. 仕入れ直後にやる場合

利点

展示の段階で、臭いが理由の取りこぼしが無くなります。

そして、早いほど汚れは落ちやすくなります。

前の持ち主が何かをこぼしていた場合、時間が経つほど繊維に固着します。

仕入れ直後は、その車がいちばんきれいになる時期です。

欠点

売れなければ、費用が戻りません。

そして、展示期間が長いと、その間にまた汚れます。

窓を開けて掃除をする、試乗で人が乗る、雨の日に濡れた靴で乗り込む。

向いているケース

  • 臭いが強く、写真では分からないが現車で分かる車
  • 回転が速く、長期在庫になりにくい車
  • 価格帯が高く、印象が売価に直結する車

5. 納車前にやる場合

利点

売れた車にだけ費用がかかります。

在庫のコストを抑えられます。

そして、納車の直前なので、引き渡しの時点がいちばんきれいな状態になります。

欠点

売れるまでの間、臭いはそのままです。

商談で不利になっていても、それは記録に残りません。

そして、日程が詰まります。

納車日が決まってからの作業になるので、車内の状態が思ったより悪かった場合に、時間の余裕がありません。

日程には余裕を見てください

納車日が決まってからの作業になるので、逆算が要ります。

車内の状態が思ったより悪く、シートを外す必要が出てくることがあります。水を入れて洗えば、乾かす時間もかかります。布のシートで奥まで入っている場合、乾燥だけで丸一日かかることがあります。

納車の前日に入れると、間に合わないことがあります。

数日の余裕を見ておくと、途中で作業範囲が変わっても対応できます。

向いているケース

  • 臭いが軽く、現車で気づかれにくい車
  • 回転が読めない在庫
  • 価格帯が低く、清掃費の比率が高くなる車

6. 両方やるという選び方

実際には、分けている店もあります。

仕入れ直後は、臭いだけ

エアコンや布に染みたものを先に処理して、展示に出せる状態にする。

納車前は、仕上げだけ

展示期間中に付いたホコリや手あかを落として、引き渡せる状態にする。

費用の考え方

2回やれば、2回ぶんかかります。

ただ、1台あたりの利益と、在庫の回転期間から見て、割に合う車と合わない車があります。

すべての在庫に同じ基準を当てるより、車ごとに決めたほうが合理的です。

7. 引き取った車で、最初に見る場所

仕入れた時点で確認しておくと、判断が早くなります。

エアコンを入れて、最初の1分

始動の数十秒がいちばん強く臭います。

送風から冷房に切り替えて、吹き出し口に顔を近づけてください。

ここで臭うなら、エアコン内部です。表面の清掃では変わりません。

閉め切ったあとの、朝いちばん

日をまたげる車なら、これがいちばん確実です。

一晩締め切って、翌朝にドアを開ける。

こもった空気に何が混ざっているかで、車内の状態が分かります。

シートの座面を押す

手のひらで強く押して、湿り気が出ないか見ます。

指に白っぽいものが付くなら、塩分を含む何かがこぼれています。

座面と背もたれの境目

ペーパータオルを細く折って、隙間に差し込んでください。

色が付いてくれば、そこまで何かが流れています。

天井を見上げる

タバコの影響は、天井にいちばん出ます。

白い布なら、黄ばみが分かります。

手のひらで触って、べたつきがあればヤニです。

足元のカーペットをめくる

マットの下が濡れていないか、変色していないか。

マットは外せますが、その下のカーペットは外せません。

灰皿とドリンクホルダー

前の持ち主の使い方が、いちばん出る場所です。

灰皿が使われていれば、車内全体にヤニが回っていると考えてください。

8. 臭いの種類で、売る側が知っておくこと

種類によって、費用と結果の見込みが変わります。

タバコ

いちばん費用がかかり、いちばん残りやすい種類です。

ヤニは天井を含む車内全体に付きます。座席だけを洗っても戻ります。

長年吸われていた車は、洗っても薄くなるところまで、という言い方になります。

売価に対して清掃費が見合うかを、先に考えてください。

ペット

毛と臭いは別の問題です。

毛は取れます。臭いは、どこに染みているかによります。

粗相があった車は、シートの内部まで入っていることがあります。

カビ

湿気が原因なので、原因を断てば再発しにくい側です。

長く乗られていなかった車、雨漏りのある車に出ます。

雨漏りがある場合は、清掃の前に修理が要ります。

食べこぼし・飲みこぼし

範囲が限られていれば、比較的よく落ちます。

時間が経って固着したものは、色が残ることがあります。

加齢や体臭

シートに染みているので、洗う作業が効きます。

比較的、結果が出やすい種類です。

見分けがつかない場合

複数が混ざっていることがあります。

その場合は、強いものから順に処理することになります。

9. 展示期間中に汚れます

清掃したあとも、止まってはいません。

人が乗ります

商談、試乗、写真撮影。

そのたびに、人が乗り込みます。

雨の日の靴、荷物、手あか。

締め切られています

展示場の車は、ほとんど締め切られたままです。

湿気がこもり、日中は高温になります。

この条件は、臭いが出やすい条件でもあります。

定期的に窓を開けるだけで違います

週に一度でも、風を通す時間を作ってください。

費用はかかりません。

在庫期間が長くなりそうなら

仕入れ直後に清掃した車でも、数か月経てば状態は変わります。

納車前に、軽く仕上げる工程を入れておくほうが確実です。

10. 下取りで引き取った車

自社で売るか、業者に流すか。行き先で変わります。

自社で売る場合

上の「仕入れ直後か納車前か」と同じ判断になります。

業者に流す場合

オークションに出すなら、査定の場で見られます。

車内の状態は評価点に影響することがあります。

ただし、清掃費をかけて評価点が上がる分が、費用を上回るとは限りません。

そこは、実際の相場と評価基準から判断してください。

引き取った時点で言われた場合

「臭いが気になる」とお客様から言われて引き取った車は、実際に臭います。

前の持ち主が慣れていて気づかない臭いより、はっきりしていることが多いです。

11. 「消臭済み」と書くときに気をつけること

販売の表示として書く場合の話です。

断定しないほうが安全です

臭いは、感じ方に個人差があります。

作業した側が「取れた」と判断しても、買った人が同じように感じるとは限りません。

何をしたかを書くほうが確実です

「消臭済み」より、「車内クリーニング施工済み(シート洗浄・エアコン洗浄)」のように、作業の内容を書く。

こうすれば、何をしたかが明確になります。

残るものがあることは、伝えたほうがいい

内装の素材そのものに染み込んだものは、洗っても残ることがあります。

長年のタバコのヤニが、その代表です。

どこまで取れるかの考え方は、別の記事に整理してあります。

→ 車内清掃で臭いはどこまで取れるか|「完全に」と言えない理由

12. 何台かまとめて頼む場合

台数分の合算になります

台数割引はありません。

軽自動車なら軽自動車の料金が、台数分かかります。

それでも、まとめる利点はあります

日程を揃えられるので、1日で複数台を処理できます。

そして、同じ担当が続けて作業するので、判断の基準が揃います。

在庫を何台か抱えていると、車ごとに状態が違います。1台ずつ別の日に頼むと、そのたびに状況を説明することになります。まとめて見てもらえば、どの車にどこまでやるかを、並べて決められます。

請求もまとまるので、社内の処理は楽になります。月末締めで1本にまとめられるなら、経理の手間はそのぶん減ります。

伝えておくと早いこと

なぜ要るか
台数日程の組み方が変わります
各車の車種区分軽・普通車・大型車で料金が変わります
各車の汚れの内容作業の順番と時間を決めます
作業場所敷地内か、別の場所か
希望日程納車日が決まっていれば、それも

5台以上の場合

台数が多い場合は、別途ご相談になります。

日程の組み方と、作業の進め方が変わるためです。

13. 店舗の敷地で作業できるか

多くの場合、できます。

必要なのはスペースです

車の周囲を歩ける程度の広さがあれば作業できます。

展示場の一角、整備場の前、駐車場の端。

確認しておくとよいこと

  • 作業できる時間帯(営業時間内か、開店前か)
  • 施設の管理会社への申請が要るか
  • 作業中に車を動かす必要があるか

屋外での作業になります

整備場の中を空けてもらう必要はありません。屋外の駐車スペースで作業します。

雨天の場合は、屋根のある場所をお借りできると助かりますが、無ければ日程を調整します。

周りの車に気をつけます

展示場での作業では、隣に商品車が並んでいることがあります。作業で水が飛ぶ範囲は限られていますが、気になる場合は、少し離れた場所を指定してください。

立ち会いは不要なことが多いです

鍵を預けられる状態であれば、その場にいなくても進められます。

ただし、作業前に状態を一緒に確認できると、話が早くなります。

出張の費用はかかりません

出張費・交通費・高速代は、基本料金に含まれています。

全国47都道府県が対象です。

14. 自社でやる場合と比べる

社内の人手で済ませている店も多いはずです。

自社でやる場合にかかるもの

人件費と、時間と、機材です。

車内清掃を1台きちんとやると、数時間かかります。

その時間、担当者は他の仕事ができません。

機材の差

家庭用の掃除機と拭き掃除でできる範囲と、水を入れて吸い出す機械でできる範囲は違います。

表面の汚れとホコリは、自社でも十分に落とせます。

繊維の奥に入った臭いは、機材が要ります。

分けるのが現実的です

すべてを外に出す必要はありません。

自社でやる範囲と、外に出す範囲を決めておくと、費用も時間も抑えられます。

分け方の目安

自社外に出す
ホコリ・砂・ゴミ○
ガラスの内側○
ダッシュボードの拭き上げ○
フロアマットの洗浄○
シートに染みた臭い○
エアコン内部の臭い○
タバコのヤニ○
ペットの臭い○

境目は「表面か、内部か」です。

中途半端にやると、かえって手間になります

自社で水を使って洗い、乾かしきれずに生乾きにしてしまう。

これは実際によく起きます。

カビと生乾きの臭いが加わるので、元の状態より悪くなります。

水を入れる作業は、吸い出して乾かすところまでが1セットです。

消臭スプレーで済ませない

展示前に消臭スプレーをかける、という対応をしている店があります。

元が残ったまま香りを足すと、混ざって別の不快な臭いになります。

そして、試乗中に香りが飛んだあと、元の臭いが出てきます。

自分でやる場合の道具については、別の記事にまとめてあります。

→ 車内清掃の道具の選び方|最低限の5つと、掃除機がないときの代わり

15. 個人が売る場合

業者ではなく、個人で売るときの話です。

買取店に出す場合

査定では車内も見られます。

ただし、清掃費をかけた分が査定額に上乗せされるとは限りません。

大きな汚れや臭いがあれば減点の対象になりますが、きれいにしたから加点される、という仕組みではないことが多いです。

まず査定に出して、指摘されてから考えるほうが、無駄が出ません。

査定士が見るのは、内装の状態そのものです。きれいに掃除してあるかどうかより、シートが破れていないか、焦げ穴がないか、臭いが残っていないかを見ます。掃除機をかけて私物を出しておく程度は、やっておいて損はありません。ただ、業者に頼んで数万円かけたぶんが、そのまま査定額に返ってくるとは考えないほうがいいです。

例外は、臭いがはっきり残っている場合です。減点の幅が大きくなることがあるので、そこだけは先に対処する価値があります。

個人売買・フリマアプリの場合

こちらは事情が違います。

買う人が直接乗ります。

そして、引き渡したあとに「臭う」と言われると、話がこじれます。

先に伝えておくのが安全です

臭いがあるなら、出品の時点で書いておいてください。

値段に反映させたほうが、あとでもめるより確実です。

個人売買では、引き渡したあとに買い手から連絡が来ても、対応する義務があるかどうかが曖昧です。現状渡しと伝えていても、書面に残していなければ揉めることがあります。

写真では臭いが伝わらないので、文章で書いておくしかありません。「前の所有者が喫煙していました」「ペットを乗せていました」と書いておけば、それを承知で買った人としか取引になりません。

逆に、清掃してから売るなら、何をしたかを書いてください。「消臭済み」だけでは、買い手が期待する水準と食い違うことがあります。

16. 記録を残しておくと、あとで効きます

引き渡したあとの話です。

「聞いていない」が起きます

納車してしばらく経ってから、臭いを指摘されることがあります。

季節が変わって、湿度が上がったときに出るものがあります。

そのとき、何をしたかの記録があるかどうかで、話の進み方が変わります。

残しておくと役に立つもの

なぜ
作業前の写真どんな状態だったかが分かります
作業の内容何をして、何をしていないかが明確になります
作業日展示期間中に付いたものかの判断材料になります
業者名と連絡先再作業の相談ができます

伝えておくこと

清掃しても残るものがある場合は、引き渡しの前に伝えてください。

「長年のタバコのヤニが内装に染みているので、湿度が高い日に感じることがあります」

先に言っておけば説明ですが、あとから言えば言い訳になります。

保証の範囲を決めておく

車両本体の保証に、車内の臭いが含まれるかどうか。

ここが曖昧だと、あとでもめます。

含まないなら、そう書いておくほうが確実です。

17. 清掃で変わるものと、変わらないもの

期待の置きどころです。

変わるもの

  • 表面の汚れ、ホコリ、砂
  • 繊維に入った液体(洗って吸い出せる範囲)
  • 食べこぼし、皮脂
  • ドアを開けた瞬間の印象

薄くなるが、残ることがあるもの

  • 長年のタバコのヤニ
  • 動物の臭いが染み込んだ内装
  • 時間の経った染み

変わらないもの

  • 破れ、焦げ穴
  • 内装の変色
  • 経年による色あせ

清掃は、汚れを取る作業です。

素材そのものが変わってしまったものは、戻りません。

18. クルピカ24の場合

この記事を書いているのは、出張型の車内クリーニングを行っているクルピカ24の運営会社です。

店舗の敷地内での作業に対応しています。

「臭いがすっかり無くなります」とはお伝えしていません。そう言える根拠がないためです。

取れる見込みがあるもの、薄くなるもの、対処できないものを、先に分けてお話しします。

料金

車内基本清掃の料金は、車種区分で決まります。

車種区分料金(税込)
軽自動車25,000円
普通車30,000円
大型車35,000円

大型車には、ミニバン・大型SUV・ワンボックス・4tトラックまでが入ります。

汚れの種類でも、量でも、金額は変わりません。

金額は、お問い合わせの時点で確定します。車種が分かれば、そこで決まります。

出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。

全国47都道府県で対応しています。

複数台

台数分の合算です。台数割引はありません。

台数が多い場合は、日程の組み方が変わるため、別途ご相談になります。

支払い

請求書払いに対応しています。基本は月末締め翌月末払いです。

見積書もお出しします。

オプション

オプション料金(税込)
オゾン消臭12,000円
天井清掃10,000円
シート脱着11,000円/脚
エバポレーター洗浄35,000円
防カビコート8,000円

オプションだけのご依頼は承っていません。車内基本清掃と組み合わせる形になります。

タバコ臭・ヤニのご依頼では、天井清掃とオゾン消臭を強くお勧めしています。タバコのにおいは天井を含む車内全体に染み込むためです(普通車で 30,000+10,000+12,000=52,000円が基本の形です)。

※オプションは必須ではございませんので、車内基本清掃のみでのご依頼も承っております。

→ クルピカ24に相談する

19. よくある質問

Q. 仕入れ直後と納車前、どちらがいいですか?

A. 車によります。臭いが強く現車で気づかれる車は仕入れ直後、軽い車は納車前が合理的です。すべての在庫に同じ基準を当てるより、車ごとに決めたほうが無駄が出ません。

Q. 販売用の在庫車でも対応してもらえますか?

A. 対応しています。店舗の敷地内での作業も承っています。

Q. 何台かまとめて頼むと安くなりますか?

A. 台数割引はありません。台数分の合算になります。ただし日程を揃えられるので、1日で複数台を処理できます。

Q. 5台以上あります。

A. 別途ご相談になります。日程の組み方と作業の進め方が変わるためです。

Q. 直接頼んだほうが安くなりますか?

A. 料金は車種区分で決まっているので、どこを経由しても同じです。車種が分かれば、お問い合わせの時点で金額が確定します。

Q. 見積書は出ますか?

A. お出しします。請求書払いにも対応していて、基本は月末締め翌月末払いです。

Q. 立ち会いは必要ですか?

A. 鍵を預けられる状態であれば、その場にいなくても進められます。ただし、作業前に状態を一緒に確認できると話が早くなります。

Q. 「消臭済み」と表示してもいいですか?

A. 作業の内容を書くほうが確実です。臭いは感じ方に個人差があるので、「車内クリーニング施工済み(シート洗浄・エアコン洗浄)」のように書いたほうが、あとで食い違いません。

Q. オークションに出す前にやるべきですか?

A. 費用と評価点の上がり分を見て判断してください。清掃費をかけた分が評価に反映されるとは限りません。

Q. 個人で売ります。清掃したほうが高く売れますか?

A. 買取店なら、まず査定に出して指摘されてから考えるほうが無駄が出ません。個人売買なら、臭いがあることを出品時に書いておくほうが、あとでもめません。

Q. 作業にどのくらいかかりますか?

A. 状態と台数によって変わります。確定した時間はお伝えできません。お問い合わせのときに、状況を伺ったうえでお伝えします。

Q. 展示前に消臭スプレーをかけています。それでは足りませんか?

A. 元が残ったまま香りを足すと、混ざって別の不快な臭いになります。そして試乗中に香りが飛んだあと、元の臭いが出てきます。取ってから消臭する順番になります。

Q. 自社である程度やっています。どこまで任せればいいですか?

A. 境目は「表面か、内部か」です。ホコリ・砂・ガラス・マットは自社で十分です。シートに染みた臭い、エアコン内部、タバコのヤニは機材が要ります。

Q. タバコ臭の車です。清掃費をかける価値はありますか?

A. いちばん費用がかかり、いちばん残りやすい種類です。ヤニは天井を含む車内全体に付くので、座席だけを洗っても戻ります。売価に対して見合うかを、先に考えてください。

Q. 納車後に臭いを指摘されました。

A. 季節が変わって湿度が上がると、出てくるものがあります。作業前の写真と作業内容の記録があれば、展示期間中に付いたものかの判断ができます。

Q. 引き取った時点で、何を見ておけばいいですか?

A. エアコンを入れた最初の1分と、一晩締め切った翌朝の空気。この2つで、だいたい分かります。あとは天井の黄ばみと、座面を押したときの湿り気です。

Q. 雨漏りがある車です。

A. 清掃の前に修理が要ります。原因を断たないと、乾かしてもまた濡れます。

20. 費用を、どこから見るか

最後に、判断の物差しの話です。

1台の利益から引くと、大きく見えます

車両1台の粗利に対して、清掃費3万円は小さくありません。そこだけを見ると、かけないほうがいいという結論になります。

在庫期間から見ると、違って見えます

展示期間が1か月延びれば、その間の資金は動きません。値引きで決めるなら、その幅は清掃費を上回ることもあります。

清掃費を「かかる費用」と見るか、「期間を縮める費用」と見るかで、答えが変わります。

全部にかける必要はありません

どの車にも同じことをする必要はありません。臭いが強い車、価格帯が高い車、回転の速い車。この3つが重なる車から手をつければ、効果が見えやすくなります。

一度、比べてみてください

同じような条件の車を2台、片方だけ仕入れ直後に清掃する。どちらが早く売れたか、値引き幅はどうだったか。

自分の店の数字で確かめるのが、いちばん確実です。

21. まとめ

売る側の車内清掃について書いてきました。整理します。

1. タイミングは2つです

仕入れ直後か、納車前か。多くの店が納車前を選びますが、それで取りこぼすものがあります。

2. 臭いは写真に写りません

現車を見た1秒で印象が決まることがあります。そしてお客様は、それを口に出さずに帰ります。

3. 試乗が、いちばん条件の悪い状態です

窓を閉め、エアコンを入れ、暖まった車内に10分以上いる。臭いがいちばん出る条件がそろっています。

4. 車ごとに決めるのが合理的です

臭いの強さ、回転の速さ、価格帯。この3つで、仕入れ直後か納車前かを分けてください。

5. 台数割引はありません

台数分の合算です。ただし日程を揃えられる利点はあります。

6. 「消臭済み」より、作業の内容を書いてください

臭いは感じ方に個人差があります。何をしたかを書くほうが、あとで食い違いません。

最後にひとつ。

仕入れ直後が、その車がいちばんきれいになる時期です。

前の持ち主がこぼしたものは、時間が経つほど繊維に固着します。全部の在庫にかける必要はありませんが、臭いが強い車だけでも早めに手をつけると、結果が変わります。

車内の臭いと汚れについて、他の症状も見たい方はこちらから探せます。

→ 車内の臭いと汚れの情報(記事の一覧)

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