車のシートは外して掃除するのか|外さないと届かない4つの場所

「シートは外して掃除するんですか」

これは、よく聞かれます。

嘔吐してしまった。飲み物をこぼした。おもらしがあった。

そのとき、拭いても取れない感じが残る。

どこかに入り込んでいる気がする。

この記事では、シートを外すかどうかが何で決まるのかを書きます。

結論から言うと、汚れの量ではありません。

「どこへ流れたか」で決まります。

そして、外さないと届かない場所は4つあります。

1. 「量が多いと外す」ではありません

まず、よくある誤解から外します。

少しでも、外すことがあります

コップ半分の液体でも、入った場所によっては外します。

逆に、広い範囲に広がっていても、表面だけなら外しません。

量ではなく、深さと場所です。

「高いから外さない」でもありません

外す作業には料金がかかります。

だからといって、届かない場所を残したまま終わらせても、臭いは戻ります。

外さずに済むなら外さない。届かないなら外す。

この順番です。

判断は、お問い合わせのときにします

金額は、お問い合わせの時点で確定します。

車種が分かれば基本料金が決まり、脱着が要るかどうかも、そのときに状況を伺って決めます。

伺うのは、どこに、どのくらいの深さで入っているかです。

現車を見てから金額をお出しする、という進め方はしていません。

聞かずに「外します」と決めれば、外さなくてよい車まで外すことになります。だから、先に状況を伺います。

2. 液体は、座面で止まりません

座面に落ちたものが、そこに留まると思われがちです。

留まりません。

布のシートの場合

表面の布は、水を通します。

その下にウレタンのクッション材があり、これが吸い込みます。

スポンジと同じです。

表面から押しても、中の分は出てきません。

革・合皮のシートの場合

表面は弾きます。

弾いた液体は、平らな場所に留まりません。

縫い目の溝を伝って流れます。

そして、座面の縁から下へ落ちます。

つまり、革のシートは「中に入らないかわりに、遠くまで流れる」わけです。

パンチング(穴あき)シートの場合

穴が開いています。

穴は、通気のために開いています。

通気ができるということは、液体も通ります。

表面を拭いても、穴の下に入った分は残ります。

座面と背もたれの境目

ここには隙間があります。

背もたれを倒す構造上、完全に塞ぐことはできません。

この隙間に入ったものは、シートの内部へ落ちます。

3. 外さないと届かない場所 ① シートの内部

いちばん多いのが、ここです。

何が入っているか

シートの中には、ウレタンのクッション材が入っています。

その下に、金属のフレームとスプリング。

さらに、電動シートならモーターと配線、シートヒーターならヒーターの線が通っています。

表面からは吸い出せません

業務用の機械で吸っても、届く深さには限りがあります。

表面から数センチのところまでが、現実的な範囲です。

クッション材の底まで到達したものは、上から引っ張り出せません。

なぜ臭いが戻るのか

乾いたように見えても、中は湿っています。

そして、中は空気が通りません。

乾かない場所に汚れが残ると、分解が進んで臭いが出ます。

「拭いたのに、数日後から臭う」の原因の多くは、ここです。

尿の場合は、時間が経つと性質が変わることも重なります。応急処置の手順を別の記事にまとめてあります。

→ 車のシートにおもらしした時の対処|尿の臭いが後から強くなる理由

外すと、何ができるか

シートを車から下ろすと、裏返せます。

裏返すと、底面から洗えて、底面から吸い出せます。

上からと下から、両方向から作業できるようになる。

これが、外す最大の理由です。

どこまで入っているかを、どう見るか

外す前に、ある程度は見当がつきます。

座面を手で強く押してみてください。

押した指のまわりが湿ってくるなら、まだ表面近くに水分があります。

押しても何も出てこないのに臭うなら、深いところにあります。

そして、シートの下に頭を入れて、底面を見てください。

底の布が変色していたり、湿っていたりすれば、そこまで到達しています。

ここまでは、外さなくても確認できます。

4. 外さないと届かない場所 ② シートベルトの差込口

電話でも、実際に多く聞かれる場所です。

構造を見てください

シートベルトを差し込む受け側(バックル)は、穴が上を向いています。

座っている人の腰の横にあります。

つまり、嘔吐したものが真っ先に落ちる位置にあり、しかも受け止める形をしています。

中に何があるか

バックルの中には、金具をロックするための機構が入っています。

バネと、ラッチと、検知用のスイッチ。

シートベルトを締めたかどうかを車が判定しているのは、このスイッチです。

ここは、拭けません

穴は細く、中は複雑です。

綿棒も奥までは入りません。

そして、水をかけてはいけない場所です。

電気が通っているためです。

放置するとどうなるか

中で乾いて固まります。

臭いが出続けます。

そして、ロックの動きが悪くなることがあります。

警告灯が点くこともあります。

外さないと、そもそも見えません

バックルは、シートの側面に固定されています。

シートが付いたままだと、正面からしか見えません。

外して初めて、根元まで確認できます。

5. 外さないと届かない場所 ③ シートレールと、その下のフロア

シートは、床のレールに乗っています。

レールは溝です

前後にスライドさせるための金属の溝が、床に付いています。

液体が入ると、溝に沿って流れて溜まります。

そして、溝の中は乾きません。

グリスが塗ってあります

レールには、滑らかに動くようにグリスが塗られています。

ここに汚れが混ざると、拭き取りにくくなります。

そして、強い洗剤を使うとグリスが落ちて、動きが渋くなります。

レールの下に、配線が通っています

電動シートの車では、レールの近くに配線が通っています。

シートヒーター、シートベルト警告、サイドエアバッグ。

ここに水をかけるわけにはいきません。

シートを前後に動かしても、届きません

「シートをいちばん前に出せば、後ろが掃除できる」と思われがちです。

ある程度はできます。

ただし、レールの真上と、レールそのものの中には、シートが乗ったままでは手が入りません。

フロアカーペットは、めくれません

シートのボルトが、カーペットの上から床に留まっています。

つまり、シートがカーペットを押さえています。

シートを外さないと、カーペットはめくれません。

カーペットの下には、吸音材と断熱材が入っています。

ここまで到達したものは、めくらないと確認すらできません。

6. 外さないと届かない場所 ④ スピーカーと電装部品

見落とされやすい場所です。

ドアの下側にスピーカーがあります

多くの車で、スピーカーはドアの下のほうに付いています。

そして、スピーカーの前面はメッシュか、細かい穴です。

横に飛んだものが、ここに入ります。

シートの下にもあります

車種によっては、シート下にアンプやコンピューターが置かれています。

ここに液体が入ると、清掃の話では済まなくなります。

コンソールの隙間

運転席と助手席の間のコンソール。

シフトレバーの周り、ドリンクホルダーの底、スイッチ類の隙間。

ここも、水をかけられません。

対処が変わります

電装部品に入った場合、洗うのではなく「拭く」しかできません。

そして、取り外しが必要になることがあります。

これは車内清掃の範囲を超えることがあるので、状態を見てお伝えします。

7. 外さなくても届く場所

全部が届かないわけではありません。

外さずに済む範囲を、先に整理します。

場所外さずに届くか
座面・背もたれの表面届きます
表面から浅く入った分届きます
足元のカーペットの表面届きます
フロアマット外して洗えます
ドアの内張りの表面届きます
天井届きます
シートの合わせ目(浅い範囲)届きます

表面に留まっているものは、外さなくても洗えます。

すぐに拭き取ってあれば、この範囲で終わることが多いです。

拭き取ってあるかどうかで、その後の作業が変わります。嘔吐の場合の差を別の記事にまとめてあります。

→ 車の嘔吐クリーニングの料金|拭き取った場合と、そのままの場合の差

8. 外すのは、シートだけではありません

シート脱着という言葉から、シートだけの話に見えます。

実際には、外せるものが他にもあります。

フロアマット

いちばん簡単に外せます。

そして、外さないと下が見えません。

マットの上でこぼしたつもりでも、マットを通り抜けて下のカーペットに達していることがあります。

自分でできる範囲なので、業者を呼ぶ前に外して確認しておくと、話が早くなります。

シートベルトのバックル

シートを外したあとに、さらにバックルだけを外せることがあります。

中に入り込んだものを確認するためです。

ただし、シートベルトは安全部品なので、扱いには注意が要ります。

コンソールボックス・ドリンクホルダー

ドリンクホルダーは、底の部品が取れる車種があります。

外すと、底に溜まったものが見えます。

ここは自分でもできることが多いので、確認してみてください。

ドアの内張り

スピーカーに入り込んだ場合、内張りを外さないと届きません。

クリップで留まっているので、力ずくで引くと割れます。

ここは、清掃の範囲を超えることがあります。

天井

天井は外しません。

外すのは現実的ではないので、張ったまま洗います。

タバコのヤニで天井が汚れている場合も、張ったままの作業になります。

9. シートを外すと、何が変わるのか

作業の中身が変わります。

裏返して、下から洗えます

クッション材は、上から押しても中の水は出ません。

裏返すと、重力が味方になります。

下から吸い出し、下から乾かせます。

底面を確認できます

シートの底は、布かフェルトで覆われています。

ここが濡れているかどうかで、どこまで到達したかが分かります。

付けたままでは、この面が見えません。

床を全面洗えます

シートが乗っていた場所が空きます。

レールも、その周りも、カーペットもめくれます。

乾かせます

これがいちばん大きいかもしれません。

車に乗ったままでは、シートの内部に風が通りません。

下ろせば、風の通る場所に置いて乾かせます。

10. 外すかどうかは、いつ決まるのか

お問い合わせのときです。

金額は、お問い合わせの時点で確定します。車種が分かれば基本料金が決まります。

シート脱着を付けるかどうかも、そのときに伺った状況から決めます。

伺うこと

  • どこに落ちたか(座面か、隙間か、足元か)
  • どのくらい経っているか
  • 拭き取ってあるか
  • 足元まで垂れていないか
  • シートベルトの差込口に入っていないか
  • シートの素材(布・革・合皮・パンチング)

この6つが分かれば、脱着が要るかどうかはおおよそ判断できます。

現地で見積もりを出す工程はありません

お伺いしてから金額をお出しすることはありません。

料金は車種で決まっていて、ご予約の時点で確定しています。

出張して見積もりだけ、というサービスもありません。

伺った話と状態が違っていた場合

当日、伺っていた話より汚れが広かった、ということはあります。

その場合は、作業を始める前にお伝えして、ご相談します。

黙って作業を足して、あとから料金を請求することはしません。

「最初から外してほしい」と言われることもあります

ご希望があれば、そのように進めます。

ただ、外す必要がない状態なら、外しても結果は変わりません。

状況を伺ったうえで、必要かどうかをお話しします。

11. 自分でシートを外すのは、おすすめしません

構造上、できなくはありません。

ただ、すすめない理由があります。

サイドエアバッグの配線があります

多くの車で、シートの側面にサイドエアバッグが内蔵されています。

シートを外すには、その配線のコネクタを抜くことになります。

手順を守らないと、警告灯が点きます。

そして、いちど点いた警告灯は、機械で消さないと消えません。

ボルトの締め付けには規定があります

シートを留めているボルトには、締める強さの規定があります。

弱ければ緩みます。強すぎればネジ山を壊します。

そして、シートは衝突のときに体を支える部品です。

重いです

前席のシートは、電動なら20kg以上になることがあります。

狭いドアの開口から、ぶつけずに出し入れするのは簡単ではありません。

内張りやピラーを傷つけると、そちらのほうが高くつきます。

それでも外すなら

バッテリーのマイナス端子を外してから作業してください。

そして、作業後に警告灯が点かないか確認してください。

車の取扱説明書と、整備の情報を確認したうえで判断してください。

不安があるなら、やめてください。

外したあとに困ることもあります

外すところまでは、力があればできます。

問題は、そのあとです。

洗ったシートを、どこで乾かすか。

クッション材は、水を含むと重くなり、乾くのに時間がかかります。

屋外に出せば、雨と埃の心配があります。

室内に入れれば、大きくて場所を取ります。

そして、生乾きのまま戻すと、今度はカビの臭いが出ます。

「外す」よりも「乾かす」のほうが、実際には難しいというのが正直なところです。

12. 外さずに、自分でできること

外さない前提で、やれることはあります。

押し当てて吸い取る

擦らずに、ペーパータオルを重ねて押し当てて、離す。

これを繰り返します。

表面から浅く入った分は、これで出てきます。

隙間に差し込む

ペーパータオルを細く折って、座面と背もたれの境目に差し込んでください。

色が付いてくれば、そこまで流れています。

どこまで行っているかを知る方法にもなります。

風を通す

ドアを2枚以上開けてください。

1枚だけでは、空気が動きません。

扇風機があれば、濡れた場所へ向けてください。

やらないほうがよいこと

  • 大量の水をかける(抜けません)
  • バックルの中に水を入れる(電気が通っています)
  • レールに強い洗剤をかける(グリスが落ちます)
  • 熱いお湯を使う(成分が固まります)

判定のしかた

乾かしてから、一晩締め切って、翌朝いちばんに乗り込んでください。

そこで臭うなら、届いていない場所に残っています。

どこまで取れるかの見込みについては、取れるもの・薄くなるもの・取れないものに分けた記事があります。

→ 車内清掃で臭いはどこまで取れるか|「完全に」と言えない理由

13. 素材によって変わること

同じ場所でも、素材で難しさが変わります。

布・ファブリック

いちばん奥まで入ります。

そのかわり、水で洗って吸い出す作業が効きます。

外して裏返せば、下から抜けます。

本革

表面は弾きますが、縫い目に入ります。

革は水に弱いので、洗う作業に制限があります。

染み込んだものを大量の水で流す、という方法が取れません。

合皮

本革より水に強いです。

ただし、縫い目と合わせ目は同じです。

パンチング(穴あき)

穴の下まで入ります。

そして、穴から下は表面から拭けません。

外して裏返し、下から吸い出す作業が要ることがあります。

シートヒーター・電動シート

シートヒーターが付いていても、通常どおり洗浄できます。

シート内部に配線は通っていますが、水を入れて吸い出す作業に支障はありません。

外す場合は、コネクタの扱いが増えます。

ただし、ご自分で作業される場合は、大量の水をかけないでください。吸い出す手段がないと、内部に水が残ります。

14. 車種で変わること

同じ作業でも、車の形で難しさが変わります。

ミニバンの2列目・3列目

2列目は、外しやすい車種と、そうでない車種があります。

キャプテンシート(独立した2脚)は、比較的外しやすい形です。

ベンチシート(横一列)は、大きくて重くなります。

3列目は、床下に格納する機構が付いていることがあります。

この場合、シートそのものより、格納する穴のほうに液体が溜まります。

穴の底は、シートを起こしただけでは見えません。

軽自動車

シートは軽く、作業はしやすいです。

ただし、車内が狭いので、外したシートを一時的に置く場所が要ります。

屋外の作業では、置く場所の確保が条件になります。

スライドドアの車

開口が広いので、シートの出し入れはしやすいです。

そのかわり、レールが長く、溝も長くなります。

流れ込んだものが、遠くまで移動していることがあります。

トラック・商用車のキャビン

運転席と助手席だけの車が多く、脚数は少なくなります。

ただし、シートの後ろに空間がある車種では、そこに溜まっていることがあります。

運転手が入れ替わる車では、汚れが重なっていることが多いです。

介護車・福祉車両

回転シートやリフト付きのシートは、通常のシートと構造が違います。

モーターと機構が入っているので、扱いが変わります。

この場合は、外せるかどうかから確認します。

電気自動車

シートの下や床下に、高電圧の部品が配置されている車種があります。

液体がそこまで流れた場合、清掃の範囲では判断できません。

メーカーやディーラーへの確認が先になります。

15. 見積もりを比べるとき

複数の業者に聞く場合、そろえる条件があります。

「シート脱着が含まれるか」を聞いてください

同じ「車内クリーニング」でも、脱着が入っているかどうかで中身が変わります。

安い見積もりが安いのは、脱着が入っていないからかもしれません。

そして、それが悪いわけではありません。

外さなくてよい状態なら、入っていないほうが正しいからです。

「何脚分か」を聞いてください

脱着が「1脚」なのか「2脚」なのかで、金額が変わります。

見積書に脚数が書いてあるか確認してください。

「見てから決まる」と言われたら

多くの業者は、現車を見てから金額を確定します。

そういう進め方自体は、おかしくありません。

ただし、「見てから決まる範囲」がどこまでかは聞いておいてください。

基本の料金は決まっていて、脱着が付くかどうかだけが変わるのか。

それとも、基本の料金そのものが見てから決まるのか。

この2つは、まったく違います。

前者なら、上限が読めます。後者は、当日まで総額が分かりません。

追加の上限を聞いてください

「最大でいくらになりますか」は、聞いていい質問です。

答えられる業者と、答えられない業者がいます。

16. 時間が経つと、判断が変わります

同じ汚れでも、日数で判断が変わります。

当日なら

まだ表面近くにあります。

吸い取れる量が多く、外さずに済むことがあります。

数日経つと

奥まで移動し、乾いて固着し始めます。

表面から出てくる量が減ります。

数週間から先

臭いが車内全体に移っています。

シートだけ洗っても、天井・内張り・カーペットに移った分が残ります。

この段階では、外して洗っても「薄くなる」という言い方になります。

つまり

早いほど、外さずに済む可能性が高くなります。

放置するほど、作業が増えます。

17. クルピカ24の場合

この記事を書いているのは、出張型の車内クリーニングを行っているクルピカ24の運営会社です。

リンサークリーナーで水を入れて洗い、汚れごと吸い出します。

シートを外すかどうかは、お問い合わせのときに伺った状況から判断し、その時点で金額をお伝えします。

「臭いがすっかり無くなります」とはお伝えしていません。そう言える根拠がないためです。

料金

車内基本清掃の料金は、車種区分で決まります。

車種区分料金(税込)
軽自動車25,000円
普通車30,000円
大型車35,000円

大型車には、ミニバン・大型SUV・ワンボックス・4tトラックまでが入ります。

汚れの種類でも、量でも、金額は変わりません。

出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。

全国47都道府県で対応しています。

シート脱着はオプションです

オプション料金(税込)
シート脱着11,000円/脚
オゾン消臭12,000円
防カビコート8,000円

1脚ごとの料金です。2脚外せば2脚分になります。

オプションだけのご依頼は承っていません。車内基本清掃と組み合わせる形になります。

料金の決まり方については、シート清掃という言葉が3つの違う作業を指すことから整理した記事があります。

→ 車のシート清掃の料金の決まり方|自分で洗う場合との比べ方

→ クルピカ24に相談する

18. よくある質問

Q. シートを外すかどうかは、電話で決まりますか?

A. お問い合わせのときに決まります。どこに、どのくらいの深さで入っているかを伺って判断します。金額は車種で決まっていて、ご予約の時点で確定します。現地で見積もりを出す工程はありません。

Q. 汚れた量が少なければ、外さなくて済みますか?

A. 量ではありません。コップ半分でも、シートベルトの差込口やレールに入っていれば外します。逆に、広がっていても表面だけなら外しません。

Q. シートベルトの差込口に嘔吐物が入りました。

A. 外さないと、根元まで確認できません。中にロックの機構と検知スイッチがあり、水をかけられない場所です。放置すると乾いて固まり、動きが悪くなることがあります。

Q. シートをいちばん前に出せば、後ろは掃除できますか?

A. ある程度はできます。ただしレールの真上と、レールの中には手が入りません。そしてシートのボルトがカーペットを押さえているので、カーペットはめくれません。

Q. 自分でシートを外してもいいですか?

A. おすすめしません。サイドエアバッグの配線があり、手順を守らないと警告灯が点きます。いちど点くと、機械でないと消せません。ボルトの締め付けにも規定があります。

Q. 外したら、どのくらい違いますか?

A. 裏返して下から吸い出せるようになります。クッション材は上から押しても中の水が出ないので、下から抜けるようになるのが大きいです。床も全面洗えます。

Q. 何脚まで外せますか?

A. 状態に応じて必要な脚を外します。シート脱着は11,000円(税込)/脚で、2脚外せば2脚分です。

Q. 外したら、臭いはすっかり無くなりますか?

A. そうお約束はできません。外して届く範囲は広がりますが、内装の素材そのものに染み込んだものは残ります。取れる見込みがあるもの、薄くなるもの、対処できないものを先に分けてお伝えします。

Q. スピーカーに入ってしまいました。

A. 洗うのではなく拭く対応になります。電装部品なので水をかけられません。取り外しが必要になることがあり、車内清掃の範囲を超えることもあります。状態を見てお伝えします。

Q. 作業のあと、すぐ乗れますか?

A. 状態によって変わります。確定した時間はお伝えできません。シートを外した場合は、その分の作業が加わります。

Q. どのくらい経つと、外さないと取れなくなりますか?

A. 日数で区切ることはできません。ただし早いほど表面近くにあり、外さずに済む可能性が高くなります。放置するほど奥へ移動して固着します。

Q. シート脱着だけ頼めますか?

A. オプションだけのご依頼は承っていません。車内基本清掃と組み合わせる形になります。

Q. 3列目のシートが床下に格納されるタイプです。

A. シートそのものより、格納する穴のほうに液体が溜まっていることがあります。穴の底は、シートを起こしただけでは見えません。状態を見て確認します。

Q. 介護車の回転シートです。外せますか?

A. 通常のシートと構造が違います。モーターと機構が入っているため、外せるかどうかから確認する形になります。

Q. 電気自動車です。シート下まで流れました。

A. 車種によっては、シートの下や床下に高電圧の部品が配置されています。この場合、清掃の範囲では判断できません。メーカーやディーラーへの確認が先になります。

Q. 見積もりで「シート脱着込み」と言われました。妥当ですか?

A. 状態によります。外さなくてよい状態なら、入っていないほうが正しいです。「何脚分か」と「なぜ必要か」を聞いてみてください。

Q. 作業の途中で「外したほうがいい」と言われることはありますか?

A. あります。外さない前提で始めて、洗ううちに奥まで入っていると分かることがあります。その場合は途中でお伝えします。黙って作業を足すことはしません。

Q. フロアマットは自分で外しておいたほうがいいですか?

A. 外して確認しておくと、話が早くなります。マットの上でこぼしたつもりでも、通り抜けて下のカーペットに達していることがあります。

19. まとめ

シートを外すかどうかについて書いてきました。整理します。

  1. 量ではなく、どこへ流れたかで決まります

コップ半分でも外すことがあり、広く広がっていても表面だけなら外しません。深さと場所です。

  1. 液体は座面で止まりません

布は中まで吸い、革は縫い目を伝って流れます。パンチングの穴は通気のために開いているので、液体も通します。

  1. 外さないと届かない場所は4つです

シートの内部、シートベルトの差込口、レールとその下のフロア、スピーカーなどの電装部品。

  1. 外すと、下から作業できるようになります

クッション材は上から押しても中の水が出ません。裏返せば重力が味方になり、下から吸い出して下から乾かせます。

  1. 自分で外すのはすすめません

サイドエアバッグの配線があり、警告灯はいちど点くと機械でないと消せません。ボルトの締め付けにも規定があります。

  1. 外さなくてもできることがあります

押し当てて吸い取る。隙間にペーパータオルを差し込む。風を通す。判定は、一晩締め切った翌朝の臭いで行ってください。

最後にひとつ。

早いほど、外さずに済む可能性が高くなります。

その場で吸い取って、風を通しておく。それだけで、あとの作業が変わります。

料金がどこまで上がるのかが心配な方は、「特殊清掃」という言葉の中身を整理した記事もあります。

→ 車内清掃の「特殊清掃」とは|業者で中身が違う理由と確認する3つ

車内の臭いと汚れについて、他の症状も見たい方はこちらから探せます。

→ 車内の臭いと汚れの情報(記事の一覧)

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