車の中で吐かれた。
まず何をすればいいのか、そのあといくらかかるのか。この2つを、いま同時に考えていると思います。
先に、金額の話から書きます。
多くの業者は、汚れの種類ごとに料金を足す仕組みを持っています。嘔吐は追加でいくら、タバコは追加でいくら、という形です。
ただ、金額を本当に左右するのは、汚れの種類ではありません。
吐瀉物が、そのまま残っているかどうかです。
拭き取ってあるのと、そのまま乾いているのとでは、業者がやる作業が変わります。除去の作業が、清掃とは別に発生するからです。
つまり、今から30分でやることが、あとの金額に直接効きます。
この記事では、今すぐやることを先に書きます。そのうえで、業者に頼む場合の費用がどう決まるのかを説明します。
1. 先に結論 — 金額を左右するのは「拭き取ってあるか」
順番として、いちばん大事なところから書きます。
汚れの種類では、料金は変わらないはずです
「嘔吐だから高い」という料金の付け方は、必ずしも一般的ではありません。
業者によって考え方が違います。汚れの種類ごとに追加料金を設定しているところもあれば、種類によらず一律のところもあります。
依頼する前に、ここを確認してください。
「汚れの種類や量で、金額が変わることはありますか」
この質問への答えで、その業者の料金の作り方が分かります。
ただし「そのまま残っている」は、別の話です
汚れの種類と、汚れの状態は違います。
吐瀉物がそのまま残っている場合、清掃を始める前に、それを取り除く作業が必要になります。これは清掃とは別の作業で、そのぶんの時間と手間がかかります。
クルピカ24の場合、この状態だと追加22,000円(税込)です。
逆に言えば、拭き取ってあれば、この追加はかかりません。
汚れの量が多くても、臭いが強くても、それだけで金額は変わりません。変わるのは「取り除く作業が要るかどうか」だけです。
だから、今すぐ拭いてください
上手にやる必要はありません。完璧に落とす必要もありません。
固形物と、表面に残っている分を取るだけで十分です。そこから先は、業者に頼むにしても自分で続けるにしても、次の段階の話になります。
次の章が、その手順です。
2. 今すぐやること(30分以内)
時間が経つほど、対処が難しくなります。乾いて固まる前に、できるところまでやってください。
用意するもの
家にあるもので足ります。
- 使い捨ての手袋(ゴム手袋、なければビニール袋を手にかぶせる)
- 新聞紙、または古いタオル
- ペーパータオル、キッチンペーパー
- バケツか、ビニール袋(取ったものを入れる)
- 水(ぬるま湯があれば、なおよい)
- マスク
専用の洗剤は、今の段階では要りません。まず取ることが優先です。
手順
① 固形物を取る
新聞紙やペーパータオルですくって、袋に入れます。このとき、押し広げないように気をつけてください。
外側から内側へ寄せるように取ると、範囲が広がりません。
② 押し当てて吸い取る
ここがいちばん大事です。擦らないでください。
ペーパータオルを重ねて、上から押し当てて、離す。これを繰り返します。押すと、繊維の中の水分が上がってきます。
擦ると、繊維の奥へ押し込むことになります。そして布が毛羽立ちます。
③ 湿らせて、また吸う
水かぬるま湯で軽く湿らせて、また押し当てて吸い取ります。濡らしすぎないでください。
入れた水は、全部吸い出すか、乾かすかしなければなりません。たっぷりかけるほど、あとの乾燥が長くなります。
④ 窓を開ける
換気は、この段階からずっと続けてください。臭いを外へ出すのと、乾かすのと、両方の意味があります。
⑤ 見えない場所も確認する
見落としやすい場所があります。
- シートの隙間(座面と背もたれの間)
- シートベルト(金具の下、ベルトの織り目)
- シートの下、レールの周り
- ドアの内張りの下側
- フロアマットの下
吐いたものは、思ったより広く飛びます。目に見える範囲だけを拭いて終わりにすると、そこから臭いが出ます。
場所ごとに、やり方が変わります
同じ「拭く」でも、場所によって注意点が違います。
シートの座面・背もたれ
押し当てて吸い取るが基本です。布シートは中まで入っているので、何度か繰り返します。
革・合皮のシートは、水を吸わないぶん、表面を拭けば取れます。ただし縫い目とパンチングの穴には入ります。そこは綿棒や柔らかいブラシで、押し出すように取ってください。
シートの隙間(座面と背もたれの間)
ここがいちばん見落とされます。
隙間に入った分は、上から拭いても届きません。シートを前後に動かして、角度を変えて、覗き込んで確認してください。
ペーパータオルを細く折って、隙間に差し込んで押し当てると取れます。
シートベルト
ベルトを根元まで全部引き出してください。普段使っている長さより下まで汚れていることがあります。
引き出した状態で、湿らせた布で挟んで拭きます。そして巻き取らずに、引き出したまま乾かしてください。濡れたまま巻き取ると、内部で乾かずに臭いが出ます。
金具の下や、ベルトが出てくる隙間にも入ります。
フロア(足元)
フロアマットは外して、外で洗って、外で乾かしてください。車内に入れたままだと、下のカーペットが乾きません。
マットの下も確認してください。マットを通り抜けた分が、カーペットに残っていることがあります。
ドアの内張り、Aピラー
助手席で吐いた場合、横に飛んでいることがあります。
ドアポケット、取っ手のくぼみ、窓のふちの隙間。プラスチックの部分は拭けば取れますが、隙間に入った分は残ります。
エアコンの吹き出し口
臭いが車内に回ったあと、吹き出し口から臭うことがあります。これは吐瀉物が入ったのではなく、空気の流れで臭いが移った状態です。
この場合、拭いても変わりません。臭いの元を取れば収まります。
やってはいけないこと
① 擦る
繰り返しになりますが、押し当てて吸うのが正解です。擦ると押し込むだけです。
② 熱いお湯を使う
嘔吐物にはタンパク質が含まれています。熱を加えると固まって、落ちにくくなります。
ぬるま湯までにしてください。
③ 芳香剤で上から隠す
臭いの元が残ったまま香りを足すと、混ざって別の不快な臭いになります。
取ってから、消臭します。順番を逆にしないでください。
④ 高温になる車内に締め切って放置する
夏場は特に危険です。温度が上がると、臭いも菌も一気に進みます。
⑤ 塩素系の漂白剤を使う
シートの色が抜けます。戻りません。
3. 拭き取りだけで終わらない理由
拭き取ったあと、しばらくすると「まだ臭う」となることがあります。
これは失敗ではありません。構造的にそうなります。
見えている量と、染み込んだ量は違います
車のシートは、スポンジのような構造をしています。
表面の布の下に、クッション材が入っています。液体は、布を通り抜けて、その中まで入ります。
拭き取れるのは、表面と、そのすぐ下までです。中に入った分は、上から押しても全部は出てきません。
フロアはもっと深い
足元にかかった場合、事情がさらに複雑になります。
フロアマットの下には、フロアカーペットがあります。その下には遮音材や吸音材が敷き込まれています。これらは水分を抱え込みます。
そして、外して洗うことができません。
シートやマットの詳しい構造については、別の記事に書いてあります。
→ 車のフロアマットのカビ臭の原因|洗い方と、消えないときに見る場所
だから、臭いは時間差で出ます
拭いた直後は、そこまで臭いません。表面を取ったからです。
問題は数日後です。残った分が、湿った状態で温められて、そこから臭いが出始めます。
「拭いたのに、3日後から臭ってきた」は、よくある経過です。
臭いが出てからの経過については、こちらにまとめてあります。
→ 車の嘔吐臭はいつ消える?日数ごとの変化と待っても消えない条件
4. 自分でどこまでやれるか
拭き取りのあと、自分で続ける選択肢があります。
自分でできること
- 中性洗剤を薄めて、押し当てて吸い出す(何度か繰り返す)
- 重曹を振りかけて、しばらく置いてから掃除機で吸う
- リンサークリーナーがあれば、水を入れて吸い出す
- 風を通し続けて、しっかり乾かす
このうち、いちばん効くのは最後の「乾かす」です。
濡れたまま置くと、そこでカビや雑菌が増えます。きれいにしたつもりが、洗う前より臭くなることがあります。
道具については、こちらにまとめてあります。
→ 車内清掃の道具の選び方|最低限の5つと、掃除機がないときの代わり
自分では難しいこと
- シートの奥まで入ったものを取り出す
- フロアカーペットの下を乾かす
- シートベルトの織り目の奥
- シートを外さないと届かない範囲
共通しているのは、「外さないと届かない場所」です。
判定する方法
自分でやって足りたかどうかは、はっきり確かめられます。
完全に乾いてから、一晩締め切って、翌朝いちばんに乗り込んでください。
そこで臭ったら、届いていない場所に残っています。
日中に換気したあとの状態では分かりません。朝いちばんが、いちばん正直に出ます。
そして、自分の鼻は慣れます。しばらく別の車に乗ってから戻るか、家族に乗ってもらって正直に言ってもらうのが確実です。
戻ってきたなら、同じことをもう一度やっても、同じ結果になります。そこが自分でできる範囲の限界です。
5. どこから臭っているかを、先に特定する
臭いが残っている場合、場所を特定してから対処してください。
特定せずに全体を洗うと、時間も費用も無駄になります。
鼻を近づけて、順番に確かめる
遠くから嗅いでも分かりません。顔を近づけて、1か所ずつ確かめてください。
確かめる順番
- 吐かれた場所(まずここ。当然ですが、確認は必要です)
- その周囲30センチ(飛散した範囲)
- シートの隙間(手を入れて、指の臭いを嗅ぐ)
- 足元(かがんで、カーペットに顔を近づける)
- シートベルト(引き出して嗅ぐ)
- シートの下(懐中電灯で照らして、覗き込む)
- エアコンの吹き出し口(送風にして、出てくる空気を嗅ぐ)
「なんとなく車内が臭う」で止めないでください。場所が分かれば、対処の範囲が決まります。
切り分けの方法
エアコンから臭うのか、内装から臭うのか。これは簡単に分けられます。
エアコンを切って、窓を開けて、しばらく走ってください。
- それでも臭う … 内装側に元があります
- エアコンをつけたときだけ臭う … エアコン内部の問題です
エアコン内部が原因なら、シートを洗っても変わりません。
→ 車のエアコンが最初だけ臭う原因|進行の4段階と自分で止める方法
湿らせると、臭いが出ます
乾いていると臭いが出にくく、湿ると出ます。
これを使って確かめられます。疑わしい場所を、霧吹きで軽く湿らせてみてください。そこから臭いが立てば、残っています。
濡らしすぎないでください。確認のためなので、表面が湿る程度で十分です。確かめたあとは、必ず乾かしてください。
特定できないとき
場所が絞れないなら、車内全体に回っている可能性があります。
嘔吐から1週間以上経っていると、この状態になりやすくなります。臭いは空気に乗って移るので、元の場所を洗っても、移った先が残ります。
この場合、範囲を広げて考える必要があります。そして、範囲が広がるほど自分でやれる割合は下がります。
6. 業者の料金が幅を持つ理由
見積もりを取ると、業者によって金額が違います。理由は3つに整理できます。
理由1:作業の範囲が違う
同じ「嘔吐の清掃」でも、やることが違います。
- 汚れた場所だけを部分的に洗う
- シート1脚を洗う
- 車内全体をやる
- シートを外して、下まで洗う
この4つは、時間も手間もまったく違います。
臭いが目的なら、部分では終わらないことが多いです。臭いは空気に乗って車内全体に回り、カーペットや天井にも移ります。汚れた場所だけを洗っても、他に残っていればまた臭います。
理由2:汚れの種類で加算する仕組みかどうか
第1章で書いたとおりです。
「嘔吐は追加でいくら」という料金表を持っている業者があります。その場合、自分の車の汚れがどう判定されるかは、業者が見て決めます。
先に金額を確定できない、ということです。
理由3:状態による加算があるかどうか
汚れの種類とは別に、「そのまま残っている」という状態に対する加算があります。
これは種類の話ではなく、除去の作業が別に発生するかどうかの話です。
拭き取ってあれば、この加算は発生しません。
見積もりを比べるなら
同じ条件で聞いてください。
| 聞くこと | なぜ必要か |
|---|---|
| どこまでの範囲を洗うか | 部分か、シート1脚か、車内全体か |
| 汚れの種類や量で金額が変わるか | 業者ごとに考え方が違う |
| この金額から増える場合があるか。あるとしたらどんなとき | 当日の追加を防ぐ |
| 作業のあと、どれくらいで普通に乗れるか | 乾燥をどう扱っているかが分かる |
料金の比べ方そのものは、別の記事に詳しく書いてあります。
→ 車のシート清掃の料金の決まり方|自分で洗う場合との比べ方
7. クルピカ24の場合
この記事を書いているのは、出張型の車内クリーニングを行っているクルピカ24の運営会社です。自社の料金を、そのまま書きます。
基本料金は、車種で決まります
車内基本清掃の料金です。
| 車種区分 | 料金(税込) |
|---|---|
| 軽自動車 | 25,000円 |
| 普通車 | 30,000円 |
| 大型車 | 35,000円 |
大型車には、ミニバン・大型SUV・ワンボックス・4tトラックまでが入ります。
ヴォクシー、ノア、セレナ、ステップワゴン、アルファード、ヴェルファイアは、大型車の区分です。
全国47都道府県で対応しています。
嘔吐だから高くなる、ということはありません
汚れの種類でも、量でも、金額は変わりません。上の車種区分の金額です。
嘔吐の痕、ペットの粗相、タバコのヤニ、犬猫の毛。これらで加算することはしていません。
ひとつだけ、状態による加算があります
吐瀉物がそのまま残っている場合は、追加22,000円(税込)です。
これは汚れの種類ではなく、状態による加算です。除去の作業が清掃とは別に発生するためです。
拭き取ってあれば、かかりません。第2章をやっておけば、この22,000円は避けられます。
オプションは、選べます
付けるかどうかは選べます。業者側が汚れを見て勝手に足すものではありません。
| オプション | 料金(税込) |
|---|---|
| オゾン消臭 | 12,000円 |
| シート脱着 | 11,000円/脚 |
| 天井清掃 | 10,000円 |
| チャイルドシート清掃 | 5,500円 |
| 防カビコート | 8,000円 |
嘔吐の場合、オゾン消臭を検討する方が多いです。ただし、オゾン消臭だけの依頼は承っていません。臭いの元が残ったままオゾンをかけても、戻りやすいためです。まず洗い出して、そのうえで残ったものに対して使います。
天井清掃が別になっている点も書いておきます。基本料金に天井は含まれていません。だから「車内全体清掃」ではなく「車内基本清掃」と呼んでいます。
他にかかる費用
出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。
別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の、作業車の駐車代だけです。お客様ご自身の駐車代ではありません。
当日になって追加料金が出るのが嫌だ、という声から一律料金にしたのが、クルピカ24の始まりです。
向いていない場合
- 拭き取って、それで臭いが気にならない … 頼む必要はありません
- チャイルドシートだけが汚れた … 外して洗える部分があります(第9章)
- レンタカーや他人の車 … 先に確認することがあります(第9章)
8. 時間が経つほど、範囲が広がります
早いほうがいい理由を、具体的に書きます。
当日(〜数時間)
表面にある分を、いちばん多く取れる時間帯です。
まだ乾いていないので、押し当てれば吸い出せます。この時点で取れた分は、あとで悩まなくて済みます。
やることは第2章のとおりです。
1日〜3日
乾き始めます。表面は固まり、中は湿ったままです。
この時期に「乾いたから大丈夫」と判断すると、あとで臭います。表面が乾いただけで、中は乾いていません。
まだ、湿らせて吸い出す作業が有効です。
3日〜1週間
臭いが出始めます。
残っていた分が、湿った状態で温められて、そこから臭いが出ます。この段階では、拭くだけでは戻りません。
洗って、吸い出して、乾かすという一連の作業が必要になります。
1週間以降
臭いが車内全体に回ります。
シートだけでなく、天井、カーペット、内装のプラスチックにも移ります。元の場所を洗っても、他に移った分が残ります。
この段階になると、範囲を広げないと解決しません。そして、範囲が広がるということは、費用も上がるということです。
つまり
早く手を打つことが、そのまま費用を抑えることになります。
今日できることを、今日やってください。完璧でなくて構いません。取れる分を取るだけで、あとが変わります。
9. 金額の話の前に、別の判断が要る場合
状況によっては、先に確認することがあります。
チャイルドシートが汚れた場合
チャイルドシートは、外して洗える部分があります。
カバーが外れる構造なら、洗濯できることがあります。ただし、ベルトの部分は洗ってはいけない場合があります。
取扱説明書を確認してください。安全に関わる部分なので、自己判断で洗わないでください。
→ チャイルドシートの嘔吐汚れの落とし方|洗える部分と洗えない部分
レンタカー、カーシェア、他人の車の場合
自分の車とは、手順も費用の考え方も違います。
勝手に清掃業者へ出さないでください。まず借りた先に連絡するのが先です。
→ レンタカーで嘔吐した時の料金|請求の内訳と、保険が関係する条件
社用車の場合
会社の車なら、自己判断で手配する前に確認してください。
経費で処理するのか、自分で負担するのか。あとで揉めるより、先に聞くほうが早く済みます。
領収書が必要になる場合があるので、その点も確認しておいてください。
子どもが繰り返し車で吐く場合
その場の清掃とは別に、原因のほうを見る価値があります。
車内の臭いが車酔いを誘発することがあります。清掃で臭いを取ると、酔いにくくなることがあります。
→ 子どもの車酔い対策|車内の臭いが原因になる理由と嘔吐後に残るもの
10. 頼む前に、そろえておくこと
問い合わせるときに伝えると、話が早くなる情報があります。
① いつのことか
当日なのか、1週間前なのか。第8章のとおり、時間で状態が変わります。
② どこが汚れたか
シートだけか、足元にも及んだか。シートベルトやドアにかかったか。
写真を撮っておくと、言葉で説明するより正確です。
③ 自分で何をしたか
これが意外と抜けます。
- 拭き取ったか、そのままか(金額に直接効きます)
- 何を使ったか(洗剤、消臭剤、水)
- その結果どうだったか(臭いは軽くなったか、変わらないか)
「拭いて乾かしたが、朝に臭いが戻る」は、そのまま伝える価値のある情報です。表面の問題ではない、と分かっているということです。
④ 車種
車名を伝えてください。車種区分で料金が変わります。
「普通車」と申告される方が多いのですが、ミニバンは大型車の区分です。あとで金額が変わるより、先に車名で確認したほうが確実です。
⑤ 作業する場所
出張型の業者に頼む場合、車を停めておける場所が必要です。
ご自宅の駐車場、職場の駐車場、コインパーキング。車が停まっている場所で作業します。お店へ持ち込む必要はありません。
確認しておくとよいこと
- 作業スペースがあるか(ドアを開けて作業できる幅が要ります)
- 集合住宅の場合、管理規約で作業が制限されていないか
- コインパーキングを使う場合、そのことを先に伝えておく
マンションの駐車場は、事前に管理会社へ確認しておくと当日あわてません。作業自体を禁止しているところもあります。
⑥ 希望する日時の候補を2つ3つ
1つだけ挙げるより、候補を複数出すほうが早く決まります。
吐かれた直後は、できるだけ早い日程を希望されると思います。ただ、第8章のとおり、業者の予定が空くのを待つ間も状態は進みます。
待っている間に、自分でできることをやっておいてください。取れる分を取って、乾かしておく。それだけで、当日の作業の効きが変わります。
11. よくある質問
Q. 拭き取れば、業者に頼まなくても大丈夫ですか?
A. 拭き取って、完全に乾かしたあとに臭わなければ、それで足りています。朝いちばんに乗り込んで確かめてください。臭いが戻るなら、届いていない場所に残っています。
Q. 消臭スプレーで消えますか?
A. 表面の臭いは一時的に抑えられますが、繊維の中には届きません。香りが薄れると元の臭いが戻ります。取ってから消臭する、という順番にしてください。
Q. オゾン消臭だけを頼めますか?
A. クルピカ24では承っていません。臭いの元が残ったままオゾンをかけても戻りやすいためです。まず洗い出して、そのうえで残ったものに使います。基本清掃に付けるオプションとしてご案内しています。
Q. 吐いてから1か月経っています。もう遅いですか?
A. 遅くはありませんが、範囲が広がっている可能性があります。臭いが車内全体に回っていると、元の場所だけを洗っても解決しません。どこまで広がっているかを確認したうえで、範囲を決めることになります。
Q. 元どおりになりますか?
A. 汚れと臭いは取れますが、臭いが一切残らないとお約束することはできません。どこまで染み込んでいるか、どれくらい時間が経っているかで結果が変わります。取れるものと取れないものを、先にお伝えするようにしています。
Q. シートを外さないと取れませんか?
A. 状態によります。シートの下やシート内部まで入っている場合、取り付けたままでは届きません。外すかどうかは、状態を見てから判断します。シート脱着は11,000円(税込)/脚のオプションです。
Q. 汚れがひどいと、追加料金がかかりますか?
A. 汚れの量や臭いの強さでは変わりません。車種区分の基本料金です。ひとつだけ、吐瀉物がそのまま残っている場合は、除去の作業が別に発生するため追加22,000円(税込)です。拭き取ってあればかかりません。
Q. 他に費用はかかりますか?
A. 出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。お客様ご自身の駐車代ではありません。
Q. 作業のあと、すぐ乗れますか?
A. 洗った範囲と、その日の天気によって変わります。水を使って洗ったあとは乾燥の時間が必要です。作業を依頼するときに、どれくらいで乗れるかを確認しておいてください。
Q. 自分で洗剤を使って洗ってから頼んだほうが安くなりますか?
A. 拭き取っておくことは意味があります。ただ、洗剤を使って深く洗う必要はありません。中途半端に水を入れると乾かないまま時間が経つので、かえって状態が悪くなることがあります。取れる分を取って、乾かしておくのがいちばんです。
Q. 最初からシートを外して洗ってもらったほうが確実ですか?
A. 状態を見てから決めることをおすすめします。シートの下や内部まで入っている場合は外す価値がありますが、表面とその下までなら外さずに届きます。先に外すと決めてしまうと、必要のない費用がかかることがあります。
Q. 消臭剤を置いておけば、そのうち消えますか?
A. 元が残っている限り、置いておくだけでは消えません。消臭剤ができるのは、空気中に出てきた臭いを抑えることです。発生源が残っていれば、抑えたそばから出続けます。取ることが先で、消臭はそのあとです。
Q. 掃除機で吸い取ってもいいですか?
A. 固形物や、乾いて粉状になったものは吸えます。ただし、濡れているものを家庭用の掃除機で吸わないでください。故障の原因になりますし、掃除機の内部に臭いが移ります。濡れているうちは、押し当てて吸い取る方法にしてください。
Q. 同じ子が繰り返し吐きます。そのたびに頼むことになりますか?
A. 毎回頼む必要はありません。吐かれた直後にきちんと取っておけば、蓄積は防げます。防水シートカバーやペットシーツを敷いておくと、次に起きたときの対処がかなり楽になります。車内の臭いが車酔いを誘発することもあるので、一度きちんと臭いを取っておく価値はあります。
12. まとめ
車の嘔吐クリーニングの料金について書いてきました。整理します。
- 金額を左右するのは、汚れの量ではなく「拭き取ってあるか」です
そのまま残っていると、除去の作業が清掃とは別に発生します。拭き取ってあれば、そのぶんはかかりません。
- 今すぐやることは、押し当てて吸い取ることです
擦らない。熱いお湯を使わない。この2つを守れば、大きな失敗はしません。
- 拭き取っても、数日後に臭うことがあります
これは失敗ではなく、構造上そうなります。表面を取っただけで、中に入った分は残っています。
- 判定は、朝いちばんの臭いで行ってください
完全に乾かしてから、一晩締め切って、翌朝に確かめる。そこで臭うなら、届いていない場所に残っています。
- 見積もりを比べるなら、「汚れの種類で変わるか」を先に聞いてください
業者ごとに料金の作り方が違います。先に聞いておけば、当日に金額が動きません。
- 早く手を打つことが、そのまま費用を抑えることになります
時間が経つほど範囲が広がり、範囲が広がると費用が上がります。今日できることを、今日やってください。
最後にひとつ。
完璧にやろうとしないでください。
吐かれた直後は、落ち着いて作業できる状況ではないことがほとんどです。固形物を取って、押し当てて吸って、窓を開ける。それだけで、あとが大きく変わります。
残りは、乾かしてから考えれば間に合います。