「車内清掃って、どのくらい時間がかかりますか」
よく出る質問です。ただ、この質問には2つの意味が混ざっています。
ひとつは、作業そのものにかかる時間。もうひとつは、終わってから、また普通に乗れるようになるまでの時間です。
この2つは、まったく別の長さです。そして多くの場合、知りたいのは後者のほうです。
「明日の朝、子どもを乗せて出かけられるか」「夕方までに現場へ戻れるか」。時間を聞く人は、たいていその予定を抱えています。
この記事では、2つの時間をそれぞれ分けて書きます。そのうえで、自分で洗ったときに乾かない原因と、やってはいけない乾かし方を説明します。
1. 時間は2つに分かれる
先に結論を書きます。
| 目安 | |
|---|---|
| 作業そのもの | 約1〜3時間(部分清掃は約1時間、車内全体で約3時間) |
| 乗れるようになるまで | 作業のあと、乾燥に1日から |
この2つを足したものが、実際に車が使えなくなる時間です。
作業が3時間で終わったとしても、その日の夜に長距離を走る予定なら、計画としては無理があります。シートが湿ったままになるためです。
「3時間で終わります」だけでは足りない
業者に時間を聞くと、作業時間だけが返ってくることがあります。嘘ではありません。作業は本当にその時間で終わります。
ただ、水を使って洗う清掃では、終わった直後の車内は濡れています。
ここを聞かずに予定を組むと、当日になって「乗れない」ことに気づきます。聞くべきは「いつから普通に使えますか」です。
自分で洗う場合も同じ構造です
自分で洗う場合は、むしろ差が大きくなります。
業者は専用の機材で水を吸い出してから返しますが、自分で洗うときは入れた水を吸い出す手段がないことが多いためです。
雑巾で押さえるだけでは、入れた水の大半が中に残ります。作業は30分で終わっても、乾くまでに数日かかることがあります。
2. 作業そのものの時間
作業の時間は、範囲で決まります。
部分清掃は約1時間
シート1脚だけなど、範囲が限られている場合です。
汚れた場所がはっきりしていて、そこに収まっているときは、短い時間で終わります。
車内全体で約3時間
シート、フロア、マット、内装を通して洗う場合です。
多くの依頼はこちらになります。臭いの相談では、汚れた場所だけを洗っても解決しないことが多いためです。
車種で作業時間が決まるわけではない
「軽だから短い」「ミニバンだから長い」という単純な比例にはなりません。
決まるのは作業する範囲と、汚れの入り方です。軽自動車でも、シートの隙間まで入っていれば時間はかかります。
料金のほうは車種区分で決まりますが、時間は範囲で決まります。ここは別の軸です。
延びる要素は、だいたい決まっている
作業の時間が延びるのは、次のような場合です。
- 荷物が多く、出すところから始まる
- シートカバーが付いていて、外す必要がある
- シートを外す作業が入る
- 汚れが複数の場所に分かれている
このうち最初の2つは、こちら側で短くできます。当日までに荷物を出し、シートカバーを外しておけば、その分の時間はかかりません。
3. 乗れるようになるまでの時間
ここが本題です。
乾燥期間は1日から必要
水を使って洗ったあとは、脱水しても湿った状態が残ります。
業者の作業では、リンサークリーナーという機材で水と汚れを吸い出し、そのうえで脱水してから返します。それでも、繊維の奥に入った水分はその場では抜けません。
乾燥期間は1日からと考えてください。
「1日」は最短であって、平均ではない
ここを誤解すると予定が崩れます。
1日というのは、条件が良いときの話です。夏の晴れた日に、風が通る場所に停めておけるなら、1日でだいたい落ち着きます。
冬の雨の日に、屋内駐車場で窓を閉めたままなら、数日かかることもあります。
完全に乾くことと、乗れることは違う
実用的には、座って違和感がない状態になれば乗れます。
繊維の奥の水分が完全に抜けるまで待つ必要はありません。座面が湿っていなければ、通勤にも買い物にも使えます。
ただし、乗れる状態と、締め切っても臭わない状態は別です。奥に水分が残っているうちは、閉め切ると湿気の匂いが立つことがあります。
4. なぜ濡れた状態で返ってくるのか
「吸い出すなら、乾いて返ってくるのでは」と思う人がいます。仕組みを書きます。
水を入れて、汚れごと吸い出す
リンサークリーナーは、水を注いで、同時に吸い出す機材です。
掃除機が乾いたゴミを吸うのに対して、こちらは水ごと吸います。汚れを水に移してから、その水を回収する、という考え方です。
吸い出せる範囲には深さがある
吸い出せるのは、表面からおよそ5cmまでです。これは機材の仕様です。
布のシートは、表皮の下にウレタンの層があります。そこまで入った水分は、同じように吸い出す対象になりますが、繊維に残る分は吸引では抜けません。
脱水してから返す
作業の最後に、水を入れずに吸引だけをかけて脱水します。
それでも触って湿りが分かる程度は残ります。ここから先は、時間と風で抜ける部分です。
水を使わなければ乾く時間は要らない、が
掃除機とブラシだけで済ませれば、濡れません。すぐ乗れます。
ただしその場合、落ちるのは表面のゴミだけです。臭いの原因になっているものは、たいてい繊維の中にあります。
乾燥の時間は、洗ったことの裏返しです。濡れないで臭いが落ちる方法は、いまのところありません。
臭いがどこまで落ちるのかについては、車内清掃で臭いはどこまで取れるか|「完全に」と言えない理由で詳しく書いています。
5. 窓は開けられなくてもよい
「窓を開けておいてください」と案内されることがあります。これはお願いであって、条件ではありません。
風が通れば早く落ち着く
駐車中に少し窓を開けておける環境なら、風を通してください。それだけで乾きが早くなります。
開けられない環境は、珍しくない
- 屋外の駐車場で、防犯上開けておけない
- マンションの機械式駐車場に入れる
- 雨が降りそう
- 家の前に停めるので、虫や猫が入る
どれも理由として普通です。窓を開けられないことで依頼が受けられなくなるわけではありません。
乾燥期間の案内は変わらない
窓を開けられない場合、乾燥に必要な期間が変わるのではなく、長くなるだけです。
1日で落ち着くところが、2日3日になることがあります。予定を組むときは、そのぶん余裕を持ってください。
開けるなら、全部ではなく数センチ
窓を全開にする必要はありません。数センチの隙間でも、空気は入れ替わります。
対角線上の2枚を少し開けると、風が抜けやすくなります。前の運転席側と、後ろの助手席側、という組み合わせです。
6. 乾く速さを決めているもの
「暖かくすれば乾く」と考えて失敗する人が多いので、ここを分けて書きます。
温度より、空気の入れ替わり
濡れたものが乾くのは、水分が空気に移っていくからです。
空気が動かないと、その空気が湿ったまま張り付きます。温度を上げても、湿った空気が入れ替わらなければ、そこで止まります。
締め切った車内を日なたに置くと、内部は高温多湿になります。乾いているように感じて、開けると湿気が出てくるのはこのためです。
湿度
外の空気が湿っていれば、入れ替えても乾きません。
梅雨の時期に窓を開けて放置しても、思ったほど進みません。この時期は時間がかかるものとして見てください。
濡らした量
当たり前ですが、入れた水の量で変わります。
自分で洗って乾かない相談の多くは、吸い出す手段がないまま水をかけたケースです。業者の作業より、自分で洗ったほうが乾燥に時間がかかるのは珍しくありません。
場所
同じ車の中でも、場所によって差が出ます。
- 日が当たる座面は早い
- シートの下、座面の奥、背もたれの付け根は遅い
- フロアのカーペットは、下に吸音材があるぶん遅い
乾いたと思って閉めたのに臭う場合、残っているのはたいてい後者です。
7. 季節で変わること
実感としての差を書きます。
夏
いちばん早く乾きます。気温が高く、空気が水分を抱えられる量が増えるためです。
ただし締め切ると高温多湿になります。日中に窓を少し開けておけるなら、夏は条件が揃っています。
冬
乾きは遅くなります。暖房を入れて乾かそうとする人がいますが、窓を閉めたままでは車内の湿度が上がるだけです。
暖房を使うなら、外気導入にして、窓を少し開けてください。空気が入れ替わります。
梅雨
いちばん時間がかかる時期です。洗う時期を選べるなら、梅雨は外したほうが楽です。
子どもの車酔いやペットの汚れのように待てない事情があるときは仕方ありませんが、「そのうちやろう」と思っている清掃なら、時期で差が出ます。
花粉の時期
窓を開けて乾かすことと、花粉を入れたくないことがぶつかります。
この時期は、日中の数時間だけ開けるという使い方になります。朝晩は閉めておき、昼のあいだ風を通す形です。
8. 自分で洗ったときの乾かし方
ここからは、自分で洗った人向けです。やれることを順に書きます。
1. まず、入れた水を抜く
いちばん効くのはここです。
乾燥を待つ前に、残っている水をできるだけ物理的に取ります。
- 乾いたタオルを当てて、上から体重をかけて押す
- 吸ったタオルを替えて、同じ場所にもう一度当てる
- これを、タオルが湿らなくなるまで繰り返す
拭くのではなく、押して吸わせます。拭くと水が広がります。
2. 風を当てる
扇風機やサーキュレーターがあるなら、車のドアを開けて風を送ります。
当てる先は、濡れている面です。車内全体に漠然と風を送るより、座面に直接当てたほうが早く進みます。
3. 空気の出口を作る
風を入れるだけでは、湿った空気が逃げません。反対側の窓やドアも開けてください。
入口と出口があると、空気が流れます。片側だけ開けた状態は、袋の中に風を送っているのと同じです。
4. エアコンの送風を使う
エンジンをかけられる状況なら、外気導入にして送風を回します。
冷房や暖房でなくても、空気が動けば進みます。外気導入にするのは、車内の湿った空気を回し続けないためです。
5. 日中に開けておく
停めている場所の事情が許すなら、日中の数時間、窓を少し開けておくのがいちばん手間がかかりません。
日が落ちてからは、外の湿度が上がります。開けておく時間帯は昼が有利です。
やらなくていいこと
除湿剤を置く方法は、濡れたシートに対しては効きが遅すぎます。
置いて悪いことはありませんが、これで乾くと期待して待つと、時間が過ぎます。
9. 新聞紙はどこまで効くのか
「新聞紙で水分を取っているが、乾く気配がない」という相談があります。
表面の水は取れる
新聞紙は水を吸います。濡れた座面に置けば、表面に出ている水分は取れます。
濡れた直後に、まず表面の水を減らす目的なら使えます。
奥には届かない
問題はここです。
繊維の奥やウレタンに入った水分は、紙を置いただけでは出てきません。水は自分から上に戻ってはこないためです。
乾く気配がないのは、新聞紙の性能ではなく、水がある場所と、紙がある場所が違うことによります。
使うなら、押し当てる
置くのではなく、タオルと同じように押し当ててください。
圧をかければ、下にある水が紙のほうへ移ります。置くだけと、押すのとでは、取れる量が変わります。
長く置くと、別の問題が出る
濡れた新聞紙を何時間も置いたままにすると、インクが移ることがあります。明るい色のシートでは気をつけてください。
また、湿った紙をシートに密着させておくと、その部分だけ乾きません。空気が当たらないためです。吸わせたら外すのが使い方です。
10. やってはいけない乾かし方
悪化させる方向を書きます。
締め切って日なたに置く
車内が高温多湿になります。
水分が蒸発しても、逃げ場がありません。開けたときに湿気と匂いが出てくるのは、この状態です。
日なたに置くなら、必ず窓を開けてください。
ドライヤーやヒーターを一点に当てる
早く乾かしたい気持ちは分かりますが、内装の素材が変形したり、変色したりします。
布でもレザーでも、一点に高温を当てるのは避けてください。乾くより先に傷みます。
乾く前に消臭剤をかける
これがいちばん多い失敗です。
湿っているところに消臭剤をかけると、水分が増えます。乾く時間が延びるぶん、臭いが出る時間も延びます。
匂いが気になるのは分かりますが、順番は乾かす、そのあとで判断するです。
シートカバーやマットを、濡れたまま戻す
洗ったマットを、乾き切らないうちに車内へ戻すケースです。
マットの下のカーペットに水分が移ります。その部分は風が当たらないので、長く湿ったままになります。
マットは外で完全に乾かしてから戻してください。
車体カバーをかける
雨を避ける目的でかけると、空気の入れ替えが止まります。
乾かしている期間は、覆わないほうがよいです。
11. 生乾きのまま時間が経つと
なぜ急ぐ必要があるのかを書きます。
湿った状態が続くと、匂いが出る
濡れていること自体が問題なのではありません。濡れている時間の長さが問題です。
洗った水には、落ちた汚れが含まれています。それが繊維の中に残ったまま、温度のある状態で放置されると、匂いの元になります。
洗ったのに臭くなった、という相談
自分で洗った人から、「洗う前より臭い」という話を聞くことがあります。
多くは、入れた水が抜け切らなかったケースです。汚れを水に溶かして広げたところで止まっているため、乾く前に匂いが立ちます。
フロアは、下に吸音材がある
座面より厄介なのがフロアです。
カーペットの下には吸音材が入っています。ここに水が入ると、上から風を当てても抜けません。
車内清掃の基本プランでは、フロアカーペットは剥がしません。上からリンサーをかけて吸い出す形になります。自分で洗うときは、フロアに大量の水を入れないことが特に大事です。
マットのカビ臭については、車のフロアマットのカビ臭の原因|洗い方と、消えないときに見る場所に、洗い方と乾かし方を分けて書いています。
水没・冠水は別の話
床まで水が来た車は、ここまでの話とは別扱いです。
車内まで水が入った時点で、カーペットの下の吸音材は濡れています。雨水には雑菌がいるため、放置すれば匂いが出ます。乾かすだけでは戻りません。
冠水後の手順は車の冠水後の臭い対策|乾かし方と、経過時間で変わる手順にまとめています。
12. 乾いたかどうかを、どう判定するか
見た目では分かりません。判定の方法を4つ書きます。
手の甲を当てる
手のひらより、手の甲のほうが湿りを感じ取れます。
座面の中央、座面の奥(背もたれとの境目)、背もたれの下のほうを、順に当ててみてください。
ティッシュを押し付ける
乾いたティッシュを、手のひらで強く押し付けます。
湿りが残っていれば、張り付くか、色が変わります。触って分からない程度の水分も、これで見えます。
朝いちばんの空気を確かめる
一晩締め切ったあと、朝いちばんにドアを開けて匂いを確かめます。
これがいちばん確実です。乾いていれば、こもった匂いは出ません。湿気が残っていれば、開けた瞬間に分かります。
窓の内側の曇り
朝、窓の内側が曇っていたら、車内にまだ水分があります。
外気との温度差でも曇りますが、洗った直後の数日は、残っている水分を疑ってください。
13. 翌日に車を使う予定がある場合
ここは、時間を聞く人がいちばん知りたいところです。
前日ではなく、2日前にやる
使う日の2日前に作業すれば、1日まるごと乾燥に使えます。
前日の夕方に終わる段取りだと、乾燥時間が一晩しかありません。条件が悪ければ、湿ったまま乗ることになります。
範囲を絞るという選択
全体を洗うのではなく、汚れた場所だけに範囲を絞る方法があります。
濡れる面積が小さければ、乾く時間も短くなります。シート1脚に収まる汚れなら、これで足りることがあります。
ただし、臭いが複数の場所に回っている場合は、絞ると解決しません。範囲を絞るのは、汚れた場所がはっきりしているときの手段です。
洗わずに済ませる判断もある
どうしても明日使うなら、今回は掃除機とブラシで表面だけにして、洗うのは次の休みにするという組み方もあります。
濡らさなければ乾燥時間は要りません。臭いが取れないままになりますが、予定を壊すよりは筋が通ります。
日程を決めるときに聞くこと
業者に頼むときは、次の2つを一緒に聞いてください。
- 作業は何時に終わるか
- いつから普通に乗れるか
前者だけ聞いて予定を立てると、ずれます。
14. 作業の前に、こちらでやっておけること
当日の時間を短くする方法です。
荷物を出しておく
車内のものを出すところから作業が始まると、その分の時間がかかります。
座席の上、足元、ドアポケット、シートの下。出せるものを出しておくと、そのまま作業に入れます。
シートカバーは外しておく
シートカバーは、こちらで外しておく形になります。
当日に外すと、その分の時間がかかります。依頼の時点で言われていなくても、付いているなら先に外しておいてください。
チャイルドシートの扱い
チャイルドシートが付いている場合、外すかどうかを先に決めておくと当日が早くなります。
チャイルドシート自体の汚れは、チャイルドシートの嘔吐汚れの落とし方|洗える部分と洗えない部分に、洗える部分と洗えない部分を分けて書いています。
駐車場所の確認
作業は、車が停まっている場所で行います。
作業車を停められるスペースがあるかを、先に見ておいてください。コインパーキングで作業する場合は、作業車の駐車代だけが別にかかります。
15. 立ち会いはどこまで必要か
時間の話でよく一緒に聞かれるので、ここに書きます。
前後だけで足りる
基本的には、作業の前後だけ立ち会えば大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいる必要はありません。
3時間ずっと待つことを想像して、依頼をためらう人がいます。そこは心配しなくてよい部分です。
立ち会いなしの形もある
お車の鍵の受け渡しと、お支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
仕事の都合で現場にいられないときは、この形が取れます。日程を合わせられないことを理由に、清掃そのものを諦める必要はありません。
終わったあとの説明
作業後に、どこを洗ったか、どこが乾いていないかを確認しておくと、そのあとの扱いが変わります。
湿っている場所を聞いておけば、そこに風を当てられます。
16. 自分でやる範囲と、頼む範囲
時間という軸で整理します。
自分でやるほうが向いている場合
- 汚れた場所が1か所で、範囲が狭い
- 汚してから時間が経っていない
- 乾かすまでの数日、車を使わなくてよい
- マットだけ、など外して洗えるものが対象
この条件なら、自分で洗ったほうが早く、費用もかかりません。
頼むほうが向いている場合
- 自分で洗ったのに臭いが残った
- 入れた水が抜けず、乾かないまま日が経っている
- 汚れが複数の場所に分かれている
- シートの隙間や、座面の奥に入った
- 乾かす場所と時間を確保できない
とくに2つ目は、時間が経つほど厄介になります。
「自分で洗って乾かない」は、早めに切り替える
ここが判断点です。
自分で洗って数日たっても湿りが引かないなら、同じ作業をもう一度やっても、同じところで止まります。吸い出す手段がないことが原因なので、手数ではなく機材の問題です。
湿った状態が続くほど、匂いは出ます。切り替えの判断は、早いほうが損が小さくなります。
シートを外す必要があるかどうかは、車のシートは外して掃除するのか|外さないと届かない4つの場所で、場所ごとに書いています。
17. クルピカ24の場合
この記事を書いているのは、出張型の車内クリーニングを行っているクルピカ24の運営会社です。
リンサークリーナーで水を入れて洗い、汚れごと吸い出します。
時間
| 作業 | 約1〜3時間(部分清掃は約1時間、車内全体で約3時間) |
| お返しの状態 | リンサークリーナーで脱水してからお返しします |
| 乾燥 | 湿った状態でのお返しとなりますので、乾燥期間が1日から必要です |
駐車中に少し窓を開けておける環境でしたら、風を通していただくと早く落ち着きます。窓を開けられない場合でも、ご依頼は受けられます。
立ち会い
基本的には、作業の前後だけお立ち会いいただければ大丈夫です。作業のあいだ、ずっとそばにいていただく必要はありません。
お立ち会いなしで、お車の鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
料金
| 車種区分 | 料金(税込) |
|---|---|
| 軽自動車 | 25,000円 |
| 普通車 | 30,000円 |
| 大型車(4tトラックまで) | 35,000円 |
| 10tトラック | 50,000円 |
| キャンピングカー | 50,000円 |
| バス(マイクロバス・送迎バス) | 都度ご相談 |
シート1脚に収まる範囲であれば、シート部分清掃 22,000円(税込)という形もあります。2脚以上に及ぶ場合は、車内基本清掃のほうが範囲も広くなります。
汚れの種類でも、量でも、金額は変わりません。
金額は、お問い合わせの時点で確定します。車種が分かれば、そこで決まります。
出張費・交通費・高速代は、すべて基本料金に含まれます。別途かかるのは、コインパーキングで作業する場合の作業車の駐車代だけです。
全国47都道府県で対応しています。
作業の範囲
車内基本清掃は、天井以外が対象です。シート、フロア、マット、内装を洗います。
フロアカーペットは剥がしません。上からリンサーをかけて吸い出す形です。
オプション
| オプション | 料金(税込) |
|---|---|
| 天井清掃 | 10,000円 |
| オゾン消臭 | 12,000円 |
| エバポレーター洗浄 | 35,000円 |
| シート脱着 | 11,000円/脚 |
| 防カビコート | 8,000円 |
オプションだけのご依頼は承っていません。車内基本清掃と組み合わせる形になります。
タバコ臭・ヤニのご依頼では、天井清掃とオゾン消臭を強くお勧めしています。タバコのにおいは天井を含む車内全体に染み込むためです(普通車で 30,000+10,000+12,000=52,000円が基本の形です)。
※オプションは必須ではございませんので、車内基本清掃のみでのご依頼も承っております。
18. よくある質問
Q. 清掃にどのくらい時間がかかりますか?
A. 作業は約1〜3時間です。部分清掃なら約1時間、車内全体で約3時間が目安です。ただし、乗れるようになるまでには、そのあとの乾燥期間が1日から必要です。
Q. 終わったらすぐ乗れますか?
A. 湿った状態でのお返しになります。リンサークリーナーで脱水してからお返ししますが、乾燥期間は1日から見てください。短距離の移動はできますが、長時間座る予定は避けたほうが楽です。
Q. 明日の朝、どうしても使います。間に合いますか?
A. 範囲を絞るか、洗う日をずらすかになります。濡れる面積が小さければ乾きも早くなります。どうしても明日使うなら、今回は掃除機とブラシで表面だけにして、洗うのは次の機会にする選び方もあります。
Q. 窓を開けておけません。それでも頼めますか?
A. 頼めます。窓開けはお願いであって、条件ではありません。ただし乾くまでの時間は長くなるので、予定には余裕を持ってください。
Q. 乾燥期間の1日は、何時間ですか?
A. 条件が良いときの最短として1日です。夏の晴れた日に風が通る場所なら1日で落ち着きます。冬や梅雨、屋内駐車場では数日かかることもあります。
Q. 暖房をかけて乾かしてもいいですか?
A. 窓を閉めたままでは進みません。車内の湿度が上がるだけです。使うなら外気導入にして、窓を少し開けてください。空気が入れ替わることが条件です。
Q. ドライヤーで乾かしていいですか?
A. 一点に当てるのは避けてください。内装の素材が変形したり変色したりします。乾くより先に傷むほうが早いです。
Q. 新聞紙を置いていますが、乾きません。
A. 置くだけでは、表面の水しか取れません。水は自分から上へ戻ってこないためです。タオルや新聞紙は、押し当てて吸わせてください。吸ったら外し、新しいものに替えます。
Q. 自分で洗ったら、洗う前より臭くなりました。
A. 入れた水が抜け切っていない可能性があります。汚れを水に溶かしたところで止まっているため、乾く前に匂いが立ちます。まず残っている水を押して吸い出し、風を当ててください。
Q. 乾いたかどうか、どう確かめますか?
A. 一晩締め切った翌朝、ドアを開けて匂いを確かめるのがいちばん確実です。触って分からない水分は、乾いたティッシュを強く押し付けると分かります。
Q. 乾く前に消臭剤をかけてもいいですか?
A. 順番が逆になります。湿っているところにかけると水分が増え、乾く時間が延びます。乾かしてから、匂いが残っているかを判断してください。
Q. 作業中、ずっと立ち会う必要がありますか?
A. 作業の前後だけで大丈夫です。お立ち会いなしで、鍵の受け渡しとお支払い方法だけ先に決めて作業する場合もあります。
Q. 車種によって作業時間は変わりますか?
A. 決まるのは範囲です。軽自動車でも、汚れがシートの隙間まで入っていれば時間はかかります。料金は車種区分で決まりますが、時間は別の軸です。
Q. 荷物は出しておいたほうがいいですか?
A. 出しておいてください。車内のものを出すところから始まると、その分の時間がかかります。シートカバーも、付いているなら先に外しておいていただく形になります。
Q. 梅雨の時期は避けたほうがいいですか?
A. 時期を選べるなら、梅雨は外したほうが楽です。外の空気が湿っていると、窓を開けても乾きが進みません。待てない事情があるときは、乾燥に数日かかるものとして見てください。
Q. フロアのカーペットは剥がして乾かしますか?
A. 車内基本清掃では剥がしません。上からリンサーをかけて吸い出します。自分で洗うときも、フロアに大量の水を入れないでください。下の吸音材に入ると、風を当てても抜けません。
19. まとめ
車内清掃の時間について書いてきました。整理します。
1. 時間は2つあります
作業は約1〜3時間。乗れるようになるまでは、そのあと1日からです。聞くべきは「いつから普通に使えますか」のほうです。
2. 水を使って洗うから、濡れます
脱水してからお返ししますが、湿りは残ります。濡れないで臭いが落ちる方法は、いまのところありません。
3. 乾く速さを決めるのは、温度ではなく空気の入れ替わり
締め切って温めると、高温多湿になります。入口と出口を作って、風を通してください。
4. 窓は開けられなくても依頼できます
お願いであって、条件ではありません。そのぶん日数に余裕を持ってください。
5. 新聞紙は、置くのではなく押し当てる
置くだけでは表面の水しか取れません。水は自分から上へ戻ってきません。
6. 乾く前に消臭剤をかけない
水分が増えて、乾く時間が延びます。順番は、乾かしてから判断する、です。
7. 自分で洗って乾かないなら、手数ではなく機材の問題です
同じ作業をもう一度やっても、同じところで止まります。湿った状態が続くほど匂いは出るので、切り替えは早いほうが損が小さくなります。
最後にひとつ。
清掃の予定を立てるときは、使わない日を1日作ってください。
作業の3時間を空けるより、そのあとの1日を空けるほうが大事です。そこを見積もっておけば、「洗ったのに乗れない」が起きません。