車の魚の臭いが取れない理由|釣り餌・魚の汁・海水で、残っているものが違います

拭きました。洗剤もかけました。窓を開けて乾かしました。それでも、翌朝ドアを開けると臭います。

魚の臭いの相談で多いのは、この「一度は消えたのに戻る」という形です。

戻るのは、残っているものが1種類ではないからです。

魚の水、釣り餌の汁、腐った生もの。どれも「魚臭い」とひとことで言いますが、中身はアミン類・脂・塩分という性質の違う3つが混ざっています。性質が違うので、同じやり方で全部は落ちません。1つだけ落ちると、その日は消えたように感じます。残った2つが、湿度が上がった日に戻ってきます。

この記事では、電話で実際に聞かれている相談を出発点に、何が残っているのか、自分でできる順序はどうなるのか、どこから先が自分の範囲ではなくなるのかを分けて書きます。

電話で実際に聞かれている3つ

当社の受付に届く魚・生ものの相談は、おおむね次の3つの形になります。原文は言い換えていますが、聞かれていることは変えていません。

1. 釣った魚の水を、海水ごとこぼした

「釣った魚を入れていた容器の水をこぼしてしまい、魚の臭いが取れない。清掃できるか」という相談です。

このとき多いのが、真水ではなく海水ごとこぼしているケースです。後で説明しますが、ここが「乾いたのに戻る」の原因になります。

2. 釣り餌(アミエビ・さびき)の汁が、助手席にこぼれた

「助手席に釣り餌がこぼれて、腐敗臭がひどい。金額は特殊清掃になるのか」という相談です。

もう1つの形は「4日前にこぼした」です。こぼした直後は気にならず、数日たって臭いが立ってから電話がかかってきます。アミエビはタンパク質と油分のかたまりなので、気温が高い時期は1日単位で変わります。

3. トランクに載せた生ものが腐った

「トランクに生ものを載せたまま数日たってしまい、臭いが車内に充満している」という相談です。

この相談でよく一緒に言われるのが、「自分でオゾン消臭をやったが効果がなかった」という一言です。これも後で説明します。効かなかったのではなく、オゾンが届く場所に臭いの元が無かった、というのが実際のところです。

3つに共通していること

  • こぼれたのは「水」ではなく「汁」です。水分が乾いても、中身は残ります
  • 相談の時点で、こぼした場所が分からなくなっていることがあります。臭いは車内に回るので、発生源が1か所とはかぎりません
  • 「完全に取れるか」を聞かれます。これには後ろの節で答えます

魚の臭いが取れないときに、残っているもの

ここがこの記事の本体です。何が残っているかで、やることが変わります。

1. アミン類(水に溶ける・アルカリ性)

魚の生臭さの中心です。魚が傷むときに出る成分で、水に溶けます。

水に溶けるというのは、良いことと悪いことが両方あります。

  • 良いこと: 水だけでも、かなりの量を移し取れます
  • 悪いこと: 水と一緒に、繊維の奥へ入っていきます

シートの表皮の下にはウレタンのクッションがあります。こぼれた汁は、表面にとどまりません。水に乗って、スポンジの中へ下りていきます。表面を拭くと臭いが弱まるのは、表面のアミンだけが移っているからです。

そして、アミン類はアルカリ性です。ここが後の手順につながります。

2. 脂(油分)

魚の脂と、アミエビの油分です。こちらは水に溶けません。

水拭きを何度しても、脂は動きません。繊維に残ったまま時間がたつと酸化して、魚とは別の、古い油のような臭いに変わります。「魚の臭いとは少し違う臭いになってきた」という相談は、たいていこれです。

アミンと脂は、落とし方が逆です。水で移すものと、洗剤で浮かせるものを、1回で済ませようとすると、どちらも半分ずつ残ります。

3. 海水の塩分

海水をこぼしたときだけに起きる話です。

塩は吸湿します。空気中の水分を引き寄せて、自分で湿ります。

  • 晴れた日は乾いて、臭いが弱い
  • 雨の日と朝だけ、臭いが戻る

この出方をしているなら、塩が残っていて、湿気を呼び戻していると考えて構いません。乾かす対処だけを繰り返しても、翌日の湿度でまた戻ります。塩は乾燥では消えないので、水で薄めて移し取るしかありません。

こぼしたものによって、主役が入れ替わります

同じ「魚臭い」でも、どれが一番多く残っているかが違います。

こぼしたもの多く残るもの落としにくいところ
釣った魚の水(真水)アミン類水に乗って奥へ入ります。表面は落ちやすい
釣った魚の水(海水)アミン類+塩分乾燥では塩が減りません。湿度で戻ります
釣り餌(アミエビ・オキアミ)脂+タンパク質油分が繊維に残ります。水拭きでは動きません
魚そのものの汁・ドリップアミン類+脂+血のタンパク質色が残ることがあります。時間がたつと固まります
生もの・生肉の腐敗タンパク質の腐敗物気体になって内装全体に回ります。発生源が小さくても強く臭います

釣り餌をこぼしたのに水拭きだけで終わらせると、油分がそのまま残ります。逆に、魚の水をこぼしたところへ洗剤を何度もかけると、すすぎ残りが新しい臭いになります。こぼしたものを思い出すことが、最初の作業です。

車の形で、回り方が変わります

  • 荷室と客室がつながっている車(ミニバン・ワゴン・SUV)は、トランクでこぼしても客室まで臭いが回ります。発生源が後ろにあるのに、運転席で臭う形になります
  • 荷室の床下に収納がある車は、板の継ぎ目から下へ入ります。上の板を外さないと見えません
  • シートを倒して荷物を積んだ場合は、背もたれの裏にも汁が付きます。背もたれを戻すと、臭いの元が隠れます

「どこでこぼしたか」ではなく「どこへ流れたか」を探してください。

腐敗が進むと、汁は下へ広がる

「どこまで行ったか」を見ないまま作業すると、届かない場所が残ります。汁は重力で下に行きます。

場所何が起きるか
シートの縫い目表皮の継ぎ目から中へ落ちます。拭き取りでは届きません
座面のウレタン吸い込んだまま保持します。乾きが遅く、臭いが長く残ります
シートレールと足元の金具汁が溜まります。拭くには、シートを動かす必要があります
フロアカーペットの下カーペットの裏に遮音材があり、そこで止まります。表から見えません
トランクの床下(スペアタイヤの周り)板の継ぎ目から落ちます。トランクの相談は、ほぼここを見ます
内張りの中ドアの内側や側面に入ると、外からは手が入りません

時間がたつと「取れない」のではなく「届かない」に変わります。この2つは別の問題です。届かない場所にあるものは、どんな薬剤でも、かける場所が違えば効きません。

日数で、起きていることが変わります

相談の電話で最初に聞くのが「いつこぼしましたか」です。日数が、作業の組み方をいちばん変えます。

こぼしてから車内で起きていることできること
当日汁が湿っていて、まだ表面近くにあります吸い取るだけで、ほとんど回収できます
翌日水分が下へ移り、表面は乾き始めます一度濡らして、叩いて移します
3日ほど腐敗が進み、臭いが強く立ちます。気温が高い時期はもっと早いです発生源を探す作業が増えます
1週間乾いて臭いが弱く感じられます。中には残っています湿度が上がると戻ります。奥まで届く作業が必要になります
1か月以上内装の繊維と内張りに定着します。虫が寄ることもありますどこまで戻せるかは、入った場所によります

「弱くなったから収まった」ではありません。乾いて臭いが立ちにくくなっただけで、残っている量は変わりません。電話でも、こぼした直後ではなく、数日たって臭いが戻ってからの相談が多くなります。

仕事で生ものを運ぶ場合

鮮魚・精肉・弁当の配送のように、毎回同じ場所に汁が落ちる使い方では、1回の清掃では終わりません。

  • 荷室の床は、洗えるものを1枚挟む。樹脂のトレーか、防水のラゲッジマットを敷いて、それを洗う形にします
  • 汁が落ちる位置は、毎回ほぼ同じです。その1か所だけ、週に1回水拭きします
  • 夏は、積む前に保冷の箱ごとビニールで包みます

定着してからの作業より、落ちる場所を決めてしまうほうが安く済みます。

自分でできる手順

最初の24時間でやるかどうかで、結果がはっきり変わります。やり方を出し惜しみせずに書きます。

用意するもの

  • ペーパータオル(多めに。惜しまず捨てます)
  • 中性洗剤(食器用で構いません)
  • クエン酸、または酢
  • スプレーボトル(2本あると楽です。洗剤用と水用)
  • 固く絞れるタオル2枚以上
  • 掃除機(吸water機能があればそれが一番です)
  • 送風できるもの(サーキュレーター・扇風機)

手順1. こすらずに「吸う」

最初にこすると、汁を広げて奥へ押し込みます。

ペーパータオルを重ねて置き、上から手のひらで押します。動かしません。茶色い色が出なくなるまで、押して捨てるを繰り返します。この段階でどれだけ回収できるかが、全体の7割を決めます。

手順2. 中性洗剤を薄めて「叩いて移す」

水200ccに洗剤を数滴。スプレーで軽く湿らせ、固く絞ったタオルで叩きます。擦らず、上から押して離します。汚れを溶かして、タオルへ移す作業です。

タオルの面を替えながら進めます。同じ面で続けると、移したものを塗り戻します。

手順3. 水だけで、同じことをもう一度

ここを飛ばす人が多いところです。洗剤が残ると、乾いたあとに洗剤自体が臭いの元になります。界面活性剤は汚れを抱えたまま繊維に残ります。

水だけをスプレーして、同じように叩いて吸います。すすぎのつもりで、2回繰り返します。

手順4. 酸性のもので、アミンを狙う

アミン類はアルカリ性です。酸性のものと出会うと、臭いが立ちにくい形に変わります。台所で魚を扱ったあとに酢や柑橘を使うのと、理屈は同じです。

水200ccにクエン酸を小さじ1。スプレーして、5分ほど置いてから、固く絞ったタオルで吸います。

  • 革・人工皮革には使わないでください。水拭きだけにします
  • 金属の金具にかけないでください。錆びます
  • 色の濃い布は、見えない場所で試してから広げます

手順5. 乾かす(ここが一番大事)

濡れたまま閉め切ると、48時間でカビの問題が加わります。魚の臭いとカビの臭いが混ざると、どちらから手を付けているのか分からなくなります。

  • ドアを2枚以上開けて、風を通します
  • サーキュレーターをシートに向けて、半日から1日あてます
  • 日が落ちたら窓を閉め、翌朝また開けます

乾くまでの時間と「乗れるようになるまで」の違いは、こちらで詳しく書いています。作業時間だけを見て予定を立てると、乾かす時間が足りなくなります。

→ 車内清掃にかかる時間|作業は1〜3時間、乗れるまでは1日から

手順6. 2日おいて、湿度の高い朝にもう一度嗅ぐ

晴れた日の夕方は、どんな状態でも臭いが弱く感じます。判定は、雨の日か朝の締め切った車内で行います。

ここで戻っていなければ、表面で止まっていたということです。戻るなら、奥に残っています。

シートの素材で、やれることが変わります

素材水を使えるか注意
布(ファブリック)使えます奥まで吸うので、入れた水は同じ日に抜きます
本革濡らしません固く絞った布で拭くだけにします。クエン酸も使いません
人工皮革・合皮表面だけ拭けます縫い目から中へ落ちた分には届きません
パンチング(穴あき)穴から中へ入ります表面が乾いても中が濡れたままになります

革とパンチングシートの扱いは、1本まとめています。シートヒーターが付いている席は、特に水を入れないでください。

→ 革シートの車内清掃|白い革・変色・穴あきで変わるのは「色」ではありません

やってはいけない6つ

1. オゾン消臭だけで終わらせる

電話でよく聞く「自分でオゾンをやったが効かなかった」は、ここです。

オゾンは、空気中と表面の臭いに働きます。オゾンは気体なので、臭いの元に触れたところでしか反応しません。シートのウレタンの中や、カーペットの裏に染み込んだ汁には、そもそも届きません。空気が入れ替わらない奥の層は、何時間かけても同じです。

しかも、オゾンは時間がたてば消えます。作業が終わった時点で、車内の空気はきれいになっています。そこへ、奥に残った汁から新しい臭いが出てきます。その日は軽くなり、数日で戻るというのは、この順番で起きています。

強い機械を長くかければ届く、という性質のものではありません。ゴムや樹脂を傷めることもあるので、長時間かけ続けるのは勧められません。

順番が逆です。汁を取り除いてから、残り香にオゾンを使います。

2. 芳香剤を足す

腐敗臭は、甘い香りと混ざると、どちらも強調されます。臭いを隠そうとすると、原因を探す手がかりも消えます。作業が終わるまでは足さないでください。

3. 熱をかける

天日に当てる、ヒーターで温める、スチームを長く当てる。タンパク質と脂は、温度が上がると臭いが立ちます。乾かすのは風で行います。

4. 重曹をかけて放置する

重曹はアルカリ性です。魚の生臭さの中心であるアミン類も、アルカリ性です。同じ性質のものをかけても、中和にはなりません。

脂には働くので「まったく無意味」ではありませんが、シートに撒いて放置すると、湿気を吸って粉が固まり、白く残ります。取り切れずに残った重曹が、後から別の相談になることがあります。

使うなら、油分が多いところへ少量を短時間で、必ず吸い取るまでを1回でやってください。撒いて翌日まで置かないでください。

5. 塩素系漂白剤を使う

内装の色が抜け、金具が錆びます。魚のアミンと塩素が混ざると、刺激のある臭いに変わることもあります。家庭の布用漂白剤を車のシートに使うのは避けてください。

6. 濡れたまま、ドアを閉めて置く

作業したのに悪化した、という相談のほとんどがこれです。水分を入れたなら、同じ日に抜く。これだけは守ってください。

臭いが戻るタイミングで、残っている場所が分かります

戻り方には型があります。いつ臭うかで、どこに残っているかの見当が付きます。

戻るタイミング残っている場所
朝、ドアを開けた瞬間だけ内装に残った臭いが、閉め切った空気にたまっています。発生源は小さい
雨の日と湿度の高い日塩分か、奥に入った汁です。湿気で動きます
日中、車内が暑くなったとき奥に残った脂とタンパク質です。温度で立ちます
エアコンを入れた瞬間空調の通り道に乗っています。内装の清掃では届きません

最後の1つだけ、別の話になります。こぼした汁そのものではなく、臭いの成分が空調の経路に入り込んでいる状態です。エアコンの内部を洗っても臭いが残る理由は、こちらに書いています。

→ エバポレーター洗浄後も臭いが残る原因|3つの洗浄方式の違い

どこから先が、自分の範囲ではないか

判定は3つで足ります。

見るところ自分でやれる自分の範囲を超えている
広がり汁の跡が「点」で、手のひらに収まる「面」で広がっている。または場所が特定できない
時間こぼしてから24時間以内数日たっている。すでに腐敗が始まっている
場所座面や足元マットの表面シートの下、カーペットの下、トランクの床下

右の列が1つでも当てはまるなら、作業そのものより「届くかどうか」が問題になっています。

もう1つの判定が、さきほどの「2日後の朝」です。乾かしても湿度の高い日に戻るなら、表面には残っていません。

虫が来ているなら、餌が残っている合図です

魚の汁や餌が残った車内では、虫の相談につながることがあります。虫の側から見ても、結果を分けているのは餌が残っているかどうかです。殺虫剤で減ってもまた出るという状態は、こちらで説明しています。

→ 車内に虫が出たとき|アリ・ゴキブリ・シバンムシで変わるのは「餌が残っているか」です

取れたかどうかの確かめ方

自分の鼻は、同じ臭いに慣れます。毎日乗っている人がいちばん分からなくなります。

  • 朝いちばんに、閉め切った車のドアを開けて嗅ぐ。日中の車内では判定できません
  • 雨の日にもう一度嗅ぐ。湿度が上がると戻るかどうかが、残っているかどうかの答えです
  • エアコンを入れた直後も嗅ぐ。ここで出るなら、空調の通り道の話になります
  • 乗っていない人に嗅いでもらう。いちばん確実です

この4つで出なければ、日常の使用で気になることはほとんどありません。

業者に頼むと、何が変わるか

変わるのは3つです。薬剤の強さではありません。

1. 腐敗臭には、腐敗臭用の薬剤を使う

一般の消臭剤ではなく、腐敗した有機物の臭いに合わせた専用の溶剤で作業します。市販品との違いは、かける場所と量を、汁の入り方に合わせて変えられることです。

2. 届く場所が変わる

シートの下やレールの中に入っている場合、シートを外すと手が入ります。シート脱着は 11,000円(税込)/脚のオプションです。

外さないと届かない場所は、こちらにまとめています。自分でやる前に、どこが見えていないかを把握しておくと、無駄な作業が減ります。

→ 車のシートは外して掃除するのか|外さないと届かない4つの場所

3. 残り香の扱いが分けられる

汁を取り除いたあとに残る空気の臭いには、オゾン消臭 12,000円(税込)を使います。順番が逆だと効かない、というのは自分でやる場合と同じです。

臭いが上に抜けて天井に移っていることもあります。天井清掃は 10,000円(税込)で、車内基本清掃には含まれていません。天井を自分で拭ける条件は、こちらに書いています。

→ 車の天井の掃除方法|ヤニ汚れを自分で拭ける条件と、剥がれる原因

依頼する前に、自分で見ておける3か所

見てから相談すると、やり取りが1往復で済みます。どれも工具は要りません。

  • シートを前後に動かして、レールと足元を見る。電動シートなら前いっぱいと後ろいっぱいで止めて、懐中電灯で照らします。レールの溝に汁が溜まっていれば、表から拭いても届いていません
  • 背もたれを倒して、裏側を触る。荷物を積んだ車は、ここが見落とされます。ベタつきが残っていれば、そこも発生源です
  • 荷室の床板を持ち上げる。スペアタイヤや工具の入っている空間に落ちていることがあります。ここに溜まっていると、上をいくら拭いても変わりません

見つからないこともあります。見つからなかったという情報も、相談のときに役に立ちます。

当社の進め方

順序は、自分でやる場合と同じ考え方です。

  1. 発生源を探します。シートの下、カーペットの裏、荷室の床下まで見ます
  2. 残っている汁を回収します。薬剤より先です。ここを飛ばすと後が効きません
  3. 腐敗臭用の溶剤で作業します。汁の入り方に合わせて、かける場所と量を変えます
  4. 奥に入っていれば、シートを外して届く状態にします
  5. 乾かします。濡れたまま閉めません
  6. 残った空気の臭いにオゾン消臭を使います。最後です

「強い薬をかけて一度で終わらせる」という作業ではありません。順番を飛ばすと戻るのは、自分でやる場合とまったく同じです。

作業は、車を置いてある場所で行います

出張での清掃なので、車を運び込む必要はありません。自宅の駐車場や、職場の駐車スペースで作業します。

発電機やポータブル電源を積んで伺い、作業に使う水も持参します。駐車場の状況を伝えていただければ、当日の進め方を事前にお伝えします。

魚の案件で1つだけお願いしているのは、こぼしたものを片付けずに置いておいていただくことです。餌の袋や容器が残っていると、どこからどう流れたのかが分かります。

料金は、汚れの種類では変わりません

電話で必ず聞かれるのが「特殊清掃になるといくらですか」です。

魚でも腐敗臭でも、汚れの種類で料金は加算されません。クルピカ24の車内基本清掃は、車種の区分で決まります。

区分車内基本清掃
軽自動車25,000円(税込)
普通車30,000円(税込)
大型車35,000円(税込)

汚れが1脚に収まっている場合は、シート部分清掃 22,000円(税込)という形もあります。2脚以上に及ぶ場合は、部分清掃を脚数で掛けるのではなく、車内基本清掃になります。

料金の決まり方は、こちらで分解しています。自分で洗う場合の費用と比べたいときに読んでください。

→ 車のシート清掃の料金の決まり方|自分で洗う場合との比べ方

「完全に取れますか」への答え

これも電話で必ず聞かれます。

完全に取れると約束はできません。残っている場所と時間によって、どこまで戻せるかが変わります。汁が内張りの中に入ってから数週間たっているものと、昨日こぼしたものを、同じ言葉で答えるわけにはいきません。

どこまで取れるのか、何が残るのかは、こちらで正面から書いています。

→ 車内清掃で臭いはどこまで取れるか|「完全に」と言えない理由

市販の消臭剤をどう選ぶかは、こちらにまとめています。自分で続ける場合は、タイプの違いを知っておくと無駄買いが減ります。

→ 車内消臭のやり方|市販品4タイプの違いと、臭い別の選び方

次の釣りの前に、3つだけ

同じことを繰り返さないための備えです。道具を増やす話ではありません。

  • 水は「二重」にする。クーラーボックスをビニール袋に入れ、口を縛ります。排水栓は陸で閉めます
  • 床に吸うものを敷く。トランクに樹脂のトレーを置き、その上に新聞紙かペット用の吸水シートを重ねます。汁は紙ごと捨てられます
  • こぼしたら、その場で水を含ませる。乾かすのは後です。乾かしてから拭くと、落ちません。濡れているうちに移し取るのが、一番簡単な方法です

釣りの帰りは疲れています。「明日やる」が、相談の入口です。こぼした日に押さえるだけで、翌週の臭いは変わります。

よくある質問

Q. 乾いてしまったら、もう手遅れですか。

手遅れではありません。ただし、乾いた汚れは一度濡らさないと動きません。水をスプレーして5分おき、叩いて吸う作業からやり直します。乾いた状態で擦ると、繊維を傷めるだけになります。

Q. 海水をこぼしました。真水のときと何が違いますか。

塩分が残ります。塩は湿気を吸うので、晴れた日に消えて、雨の日に戻るという出方になります。乾かす対処では減らないので、水で薄めて移し取る回数を増やします。

Q. 自分でオゾン消臭の機械を借りました。効きますか。

空気と表面の臭いには働きます。シートの中や床下に汁が残っている状態では、数日で戻ります。順番としては、汁を取り除いたあとに使うものです。

Q. 魚の臭いだけ消して、ほかはそのままにできますか。

部分的な作業は可能です。汁が1脚に収まっていればシート部分清掃という形になります。ただし臭いは車内に回るので、発生源が2か所以上あると、片方だけでは体感が変わりにくいことがあります。

Q. 作業にどれくらいかかりますか。すぐ乗れますか。

作業と乾燥は別に考えてください。乗れるようになるまでの考え方は、時間の記事に書いています。濡らす作業をした日は、風を通す時間を確保してください。

Q. 釣り餌をこぼしたのは1週間前です。もう臭いが弱くなりました。放っておいても大丈夫ですか。

弱くなったのは乾いたからで、残っているものは変わりません。気温と湿度が上がると戻ります。虫が寄る原因にもなります。

Q. ガソリンスタンドの車内クリーニングでも落ちますか。

掃除機がけと表面の拭き上げで収まる汚れなら、それで足ります。分かれるのは、シートを外せるか、床下まで見られるか、乾かす時間を取れるかです。こぼしてから数日たっているものや、荷室の床下まで行っているものは、どこまで手が入る作業なのかを先に確認してください。

Q. レンタカー・カーシェアで魚をこぼしました。自分で掃除したほうがいいですか。

まず借りた先に連絡してください。自分で薬剤を使って色が抜けると、その分も弁償の対象になります。できるのは、乾いた紙で吸い取ることと、水を含ませた布で叩くところまでです。請求の仕組みと、誰の保険を見るのかは、こちらにまとめています。

→ レンタカーで嘔吐した時の料金|請求の内訳と、保険が関係する条件

Q. 車内に魚の臭いが残っていると、車の査定に影響しますか。

臭いの強さは評価の対象になります。ただし下取りの金額は買う側の判断なので、当社が決められることではありません。売る予定があるなら、臭いが固定する前に作業したほうが戻しやすい、という範囲でお考えください。

Q. クーラーボックスの水だけです。それでも清掃が必要ですか。

溶けた氷の水にも、魚から出た成分が入っています。透明な水だから大丈夫、とは言えません。こぼれた範囲が小さければ、この記事の手順1から3で収まることが多いです。

Q. 相談するときは、何を伝えればいいですか。

こぼしたもの(魚の水・海水・餌・生もの)、こぼした日、こぼれた場所、自分でやったこと。この4つで、作業の組み方がほぼ決まります。

相談先

自分で2日おいても湿度の高い朝に戻る、こぼれた場所が特定できない、トランクの床下まで行っている。この3つのどれかなら、作業より先に「どこまで行っているか」を見てもらったほうが早いです。

出張での車内清掃は、クルピカ24が全国で対応しています。腐敗臭の案件も、専用の薬剤で作業します。

→ 出張車内クリーニング クルピカ24

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